吉川ひなの:ガーリーからシンプル路線へ ライフスタイルの変化を語る

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 タレントでモデルの吉川ひなのさんが、初の書き下ろしフォトエッセー「ずっと途中」(主婦と生活社)を発売した。同書では、これまで吉川さんがあまり語ることのなかったプライベートについてつづっている。現在、ハワイと東京を拠点にしている吉川さんに、自宅の様子や普段の食事、ファッションなど、ライフスタイルについて聞いた。

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 吉川さんは、娘を出産したことをきっかけに「子育て中心のハワイ」と「仕事に集中する東京」という二つの場所を行き来する生活を送っている。それぞれの自宅の様子について、「雰囲気がまったく違う」といい、「ハワイはビーチっぽい明るい雰囲気で、東京は大人っぽくて渋いテイストでまとめています」と語る。

 自身のインテリアブランドも手がけている吉川さんは、「東京の娘の部屋は私のブランドの家具がいっぱい。リボンがデザインされたラブリーなアイテムで、色も白とピンクで“姫部屋”という感じ」と笑顔で語る。ハワイには「家具は重くて運べない」と残念がるが、「娘が暮らす未来の地球のことを考えて、リサイクルに興味を持つようになって。今は廃材をいかに再利用するか、っていうことにハマっています。だからハワイでは、白木の壁に廃材で作られたアイテムを並べていますね。全体的にシンプル」とこだわりを語る。

 一方で、東京の共有スペースは「彼(=夫)も家具がすごく好きなので、リビングなどは彼のお気に入りのアンティークの机やレザーのソファなどを置いた重厚で落ち着いた雰囲気。私はあまり好きなテイストではないんですけど……」と笑いつつ、「でも私は、男の人を女の世界に引っ張りこむのは嫌。彼の友達が遊びに来たときでも『こんな家に住んでいるの? カッコ悪い」と思われたくないんです。彼にはいつもカッコよくいてほしいの」と女心をのぞかせる。

 そして、家族のために心を配るのが毎日の食事だ。「オーガニックにこだわって、食材を選んでいる」という献立は、「おみそ汁にご飯、おひたし」といったシンプルな和食が中心。「もともと料理は好きでしたが、娘ができてから食事にはとくに気を配るようになりました。子育てにおいても、食育を大切にしています」と母の顔で語る。さらに「ハワイで畑を借りようと思ってて。自分で自然農法で育てた野菜を作ってみようって、今、畑の空きを聞いてもらっているんです」と熱を込める。

 自身のプロポーション維持についても、「基本は食事」だと続ける。「健康的な食生活を心がけて、食べ過ぎたらセーブするとか、そういったことですね。それから私は、上半身がやせやすいので、顔もやせると老けて見えるし、少しふっくらしているくらいがちょうどいいかな、と思っています」と自身について語る。

 娘を授かったことで、リサイクルに興味を持ち、食材に気を使うなど、ライフスタイルにさまざまな変化が訪れた吉川さん。10代からファッションモデルとして第一線で活躍する吉川さんだが、身に着けるものに対しても「ここ2~3年で趣味がすごく変わった」という。

 「昔はガーリーな服が好きだったんですが、とてもシンプルになりました。よくファッション誌で“一生使えるアイテム”みたいな記事が特集されていますが、今までの私は『一生なんて飽きちゃうよ』って思っていたんです。でも最近は、本当に一生使えるものを買おうと思っています。必要最低限のもので満足できるようになりました」と“シンプルライフ”への移行を目指しているようだ。

 <プロフィル>

よしかわ・ひなの。13歳で芸能界デビュー。以降、ファッション誌、映画、テレビ、CMなど幅広く活躍。現在は、東京とハワイに拠点を置き、ウエディングドレスやインテリアなどプロデュース業も手がけている。

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