足立梨花:優希美青と「あまちゃん」以来の共演 「新たな一面見られた」

1 / 4

 女優の優希美青(ゆうき・みお)さん(15)と足立梨花さん(22)がダブル主演する映画「でーれーガールズ」(大九明子監督)が公開された。原田マハさんの小説が原作で、1980年代と現代の二つの時代を舞台に恋と友情を描いた青春物語。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」以来の共演で、高校の同級生役を演じた二人に話を聞いた。

ウナギノボリ

 ◇7歳差で同級生役も「年齢差感じなかった」

 優希さんは東京から岡山に転校してきたたばかりの鮎子、足立さんは姉御肌でクラスで目立つほどの美人の武美を演じた。実際の年齢差は7歳だが、足立さんは「美青ちゃんは大人っぽくて私は子供っぽい方なので、うまく合わさったのかなって思っています」、優希さんも「合わせてくださっているのかなって思っていました。でも年齢差は感じなかったです」と自然と演技ができた様子だ。

 二人の共演はライバル同士のアイドルを演じた「あまちゃん」以来。優希さんが「足立さんは明るくて元気なイメージ。共演してもそのイメージは崩れず、足立さんのようになりたいなと思いました」と語れば、足立さんも「『あまちゃん』では話す機会がなかったんですが、今回がっつり共演できて、大人っぽいと思っていた美青ちゃんの子供っぽい部分とか新たな一面が見られて楽しかったです」と振り返る。 

 ◇それぞれの役柄への思い

 東京から転校し、なかなかクラスになじめない鮎子は大学生の彼と自分をモデルにした恋愛マンガを描いてばかりの日々を送る。大好きなマンガと歌手の山口百恵さんの曲に支えられて、前向きに頑張る鮎子の姿を「かっこいいなと思った」という優希さんは「そんな鮎子のいいところが伝わればいいなと思って演じました」と語る。

 そんな鮎子だが、マンガを見られたことをきっかけに武美と仲良くなり、次第に仲を深めていく。しかし、クリスマスイブ、ある事件がきっかけで決定的な仲たがいをしてしまう……。

 「武美はかっこよくて憧れられる存在」という足立さんは、「友達はいるけれど、親友はいない。鮎子と出会ってから本当の親友がやっとできて、変わっていく武美の表情や本来持っていたものをきちんと表現できたらと思いました」と思いを語り、「最初のかっこいい印象から子供っぽい面も見えてきて、最初のイメージと違う女の子になればと思いました」と明かした。

 ◇「心がほっこりする映画」 方言で苦労も  物語の舞台は岡山。足立さんは「(出身の)三重県は関西弁なんですが、岡山弁って文字で見ると関西弁だけどイントネーションは標準語なんです。ふとしたときに(イントネーションが)関西弁になってしまって」と苦労を告白。一方、優希さんはクラスに溶け込もうと、岡山弁で「ものすごい」を意味する「でーれー」を連発する鮎子を演じたが、「私は特に方言もなかったので、役にすっと入れましたね」と振り返る。

 作品について優希さんは「心がほっこりする映画。撮影中も大好きな祖母や母に何度も会いたくなりました。大切な人に会いたくなる映画だと思うので、一人でも多くの人に見てほしい」と呼びかける。足立さんも「どの世代の人が見ても共感できる部分がちりばめられているので、読み取っていただければ。オール岡山ロケだったので、岡山のすてきな景色も映っているので注目してほしい」と映画の魅力をアピールしている。

写真を見る全 4 枚

映画 最新記事