ソナーポケット:「どう?って聞きたいくらい納得いくものができた」 2年ぶり5枚目のアルバム発売

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 3人組音楽ユニット「ソナーポケット」が、約2年ぶりのオリジナルアルバム「ソナポケイズム5~笑顔の理由。~」を2月25日にリリースした。今作のサブタイトルは、リスナーの“笑顔の理由”になる1枚になるようにという思いと、ここ1年で、ライブに来てくれる人たちが自分たちの“笑顔の理由”だと実感するなど、2014年における活動のキーワードになった言葉を付けたという。5月からはグループ史上最大規模の全国ホールツアーを開催するメンバーに、新アルバムについて話を聞いた。

ウナギノボリ

 −−昨年行ったライブの経験などが、かなりアルバムの楽曲制作に反映されたそうですね。

 ko‐dai(コーダイ)さん:「chain of smile」という曲は、昨年のアリーナツアーの大阪城ホール公演が終わったあとに書いたんですけど、やっぱりソナーポケットのライブは“笑顔の連鎖”だとずっと言い続けていて、大阪の時も来てくれた人の笑顔にすごく救われたし、新たな自信にもなったし、「ここでもらった笑顔を、次はホールツアーと、次のCDを手に取ってくれる人に持っていこう」みたいな思いが湧いてきて。(次は)10万人近くを動員するツアーだからこそ、みんなに笑顔の連鎖を巻き起こしていきたいっていう思いで書きました。

 eyeron(アイロン)さん:2014年は初めて海外(シンガポールと台湾)でライブをして、言葉が通じない中でも、音楽を通して人を笑顔にしたり元気にすることができるなっていうのを肌で感じました。こういう(「chain of smile」のような)ダンスミュージックは、言葉が分からなくても自然とノッてしまうサウンドで、2年前のアルバムにはこういう曲調はなかったし、やっぱり経験から出てきた1曲だと思います。

 matty(マティ)さん:僕らはけっこうアコースティックな楽曲が多いんですけど、この曲はエレクトロミュージックで、自分たちとしては新しい挑戦ができたというか。そういう意味ではまた裾野が広がって、ベスト盤(13年9月発売「ソナポケイズム SUPER BEST」)のあとでもあるので、“第2章ソナーポケット”の第一歩なのかなって。すごく希望のある1枚になったと思います。

 −−「chain of smile」をはじめとしたメッセージ性のある曲も増えつつ、ソナーポケットといえばやはりラブソングだと思うのですが、特に自分たちにとってリアルなラブソングは?

 ko‐daiさん:「給料日まであと何日か数えてみる……」っていう歌詞の「虹」という曲は、それこそまだ僕が学生とか(会社勤めの)社会人だった頃の恋愛を書いていたり。「My Honey」とかもそうですね。

 −−「X’masラブストーリー。」は、クリスマス一色の街を2人で歩いたり、お店でグラスを傾ける光景が描かれていますね。

 eyeronさん:3人ともこういうのが好きですね。10代の頃に自分たちがしたデートはこうだったし、20代になってもこういうデートの仕方だし。ホントに“まんま”です。

 ko-daiさん:イベントごとが好きなんで、クリスマスや誕生日にメールやプレゼントを贈り合い、デビュー記念日にもメールを送り合いますし。でも、デビュー前にeyeronに黄色いカバンをあげたんですけど、もう使ってくれてないし、今年あげたキャップもかぶってるのを一度も見たことない(笑い)。mattyには、デビュー前年度の誕生日の07年11月に手帳を買ったけど、もう使ってくれてない……。

 mattyさん:それ、もうその年で終わってるでしょ(笑い)。

 −−ところで、「好き」という言葉が歌詞の中で多く使われていますが、皆さんは実際に「好き」と言えるタイプですか?

 ko‐daiさん:そうですね。基本的に、好きな人には「好き」と気持ちを伝えることは3人ともできるし、できるからこそ伝えることの大切さも知ってるし。mattyは好きになったら行動が早いですよ。僕らの曲よりド直球です。

 mattyさん:回りくどいことはしないですね。ド直球です(笑い)。

 −−なるほど。そして、eyeronさんの「SEVENTH HEAVEN」、ko‐daiさんの「誰よりも頑張ってる君へ」という2人のソロ曲も収録されていますが、それぞれの個性が際立つ2曲ですね。

 eyeronさん:「SEVENTH HEAVEN」は、歌詞の世界観にしても感覚を重視して、サウンド感もキラキラした感じにしたいなっていうのがあって。ライブでは動き回って元気なキャラクターだと自分でも思っていて、こういう曲はカッコよくもできるし、ハッと驚くような演出もできるし。そういうのを考えながら作りましたね。

 ko‐daiさん:eyeronが、わりとアップテンポの曲をやると聞いていたので、僕はゆっくりした曲を、と思って。(歌詞は)ツイッターのDM(ダイレクトメッセージ)や周りの友達でも、例えば僕の友達が会社を起業してどうしていくかとか、頑張りすぎてる人が多いなと思ったので、疲れてる人に、この曲をカラオケで歌ってほしいなと思って書きました。言葉が刺さる方がいいなと思ったので、音を削っていって、結局ピアノとアコギの二つの楽器が残ったという感じです。

 −−5月からのツアーに向けて、何か準備はやっていますか?

 mattyさん:僕は体幹を鍛えようと思って、バランスボールに乗りながら制作をしたりしてます。

 ko‐daiさん:週1でスイム(水泳)とボイストレーニング、週2でウエートトレーニングっていう感じですね。

 eyeronさん:走ったり、パーソナルトレーニングをやってます。

 −−ツアーはもちろん、ファンの方の今作への反応もすごく楽しみですね。

 eyeronさん:リスナーにも「どう? 今のソナーポケットは」って言いたいぐらい自分たちも納得したものができたし、いい意味でソナポケらしさ、“ソナポケイズム”が入ったアルバムになったんじゃないかなと思います。

 mattyさん:3人の同一意見として、ホントに今までの(アルバムの)中で一番の自信作です!

 <プロフィル>

 2005年にボーカルのko‐daiさんとeyeronさんで結成し、翌年にDJのmattyさんが加入。08年にシングル「Promise」でデビュー。3人が初めてハマッたマンガは、ko‐daiさんが「ドラゴンボール」、eyeronさんが「俺たちのフィールド」、mattyさんが「キン肉マン」。ko‐daiさんは「小学校の頃、自由帳に孫悟空をよく描いてました。孫悟空とかドラゴンボールがうまく描けるヤツが男友達からリスペクトされる時代、みたいな」、eyeronさんは「小6から中1ぐらいに『俺たちのフィールド』(俺フィー)にハマッて。サッカーをやってたんで主人公に憧れを抱いてましたね」、mattyさんは「幼稚園の時、友達の家に『キン肉マン』のマンガがあって読んだり、キン消し(キン肉マン消しゴム)を持って遊んでました」と話した。

 (インタビュー・文・撮影:水白京)

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