注目映画紹介:「ドラえもん のび太の宇宙英雄記」ドラえもんたちがヒーロースーツを着て大活躍

「映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)」のワンシーン  (C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2015
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「映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)」のワンシーン  (C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2015

 人気アニメ「ドラえもん」の劇場版最新作「ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)」(大杉宜弘監督)が7日に公開される。劇場版「ドラえもん」シリーズ35周年記念作品で、宇宙海賊に滅ぼされそうな星をドラえもんとのび太が本物のヒーローとなって救う姿を描いている。ドラえもんたちの前に立ちはだかる宇宙海賊の一味の声を俳優の市村正親さん、お笑いコンビ「爆笑問題」の田中裕二さん、そして今作が声優初挑戦となる女優の観月ありささんが担当したことでも話題を呼んでいる。

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 ヒーロー番組に憧れるのび太(声・大原めぐみさん)は、みんなで映画を作りたいと言い出し、ドラえもん(声・水田わさびさん)にひみつ道具“バーガー監督”を出してもらう。ジャイアン(声・木村昴さん)、スネ夫(声・関智一さん)、しずかちゃん(声・かかずゆみさん)と一緒にヒーロー映画を撮影していたところ、地球に不時着していたポックル星人のアロン(声・井上麻里奈さん)に本物のヒーローだと間違われ、宇宙海賊の恐ろしい計画が進行中だというポックル星へと向かうことになり……というストーリー。

 ドラえもんとヒーローものという組み合わせが面白くないわけがない。ひみつ道具によってヒーロースーツがグレードアップし、のび太たちは必殺技が使えるようになるのだが、必殺技がそれぞれの特技だというのも面白い。しかも、のび太の特技が射撃などではなく、あやとりが選ばれているあたり、ユーモアのセンスも忘れていない。それにしてもドラえもんの特技が頭突きだったことには驚いた。ヒーローらしいアクションもふんだんに盛り込まれ、これまでとはひと味違った作風が楽しめる。本物のヒーローとは何かというテーマが秀逸で、「ヒーローは、キミの中にいる。」というキャッチコピーに深くうなずいてしまった。7日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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