ロックの歴史に名を刻むギタリストであるジミ・ヘンドリックスの人生を描いた映画「JIMI:栄光への軌跡」(ジョン・リドリー監督)が11日に公開される。無名だったジミが、いかにしてスターダムを駆け上がっていったかを1966年と67年の2年間にスポットを当てて描いている。ジミから多大な影響を受けたという米ヒップホップユニット「アウトキャスト」のアンドレ・ベンジャミンさんが、ギター練習や徹底的なリサーチを重ねてジミ役を熱演。世界的スターが世に出るまでの苦悩や葛藤がリアルに映し出されている。
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1966年、ニューヨークのナイトクラブ「チータ」で、ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズの恋人であるリンダ・キース(イモージェン・プーツさん)は、ステージに立つ無名のギタリスト、ジミ・ヘンドリックス(ベンジャミンさん)の演奏に衝撃を受ける。リンダの紹介でジミは音楽プロデューサーのチャス・チャンドラー(アンドリュー・バックレーさん)を知り合い、やがてロンドンでデビューを果たすが……というストーリー。
“ジミヘンを知ることなくしてロックを語ることなかれ”というほど、偉大なギタリストとしてロック史に名を残したジミ・ヘンドリックス。今作では、ジミがブレークを果たすまでの2年間を描いている。映画を見て驚かされるのがジミ役のベンジャミンさんで、特訓を重ねたという演奏スタイルはもちろんのこと、しゃべり方や仕草、たたずまいまで忠実に再現。その完成度は、まるでドキュメンタリーを見ているかのような錯覚に陥るほどだ。もちろん圧倒的な演奏を披露するシーンも描かれるが、単なる成功物語にとどまらず、自らの音楽が理解されずに苦しむ姿やサポートしてくれる人々との衝突など、無名の若者が世に出るまでの心情を丁寧に描写している。さらに当時のファッションや建物なども再現されていて、60年代のロンドンがどんな雰囲気を持っていたかを知ることもできる。ロックファンが思わずニヤリとしてしまうようなシーンも随所に盛り込まれ、ロック好きほど楽しめる映画だ。新宿武蔵野館(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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