ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
「機動警察パトレイバー」シリーズの実写化プロジェクト「THE NEXT GENERATION パトレイバー」の劇場版長編「首都決戦」(押井守監督)が1日、公開された。長編は2014年4月~15年1月にイベント上映された全7章のシリーズから続くストーリーとなり、“ビッグプロジェクト”の主演を務めたのが泉野明役の真野恵里菜さんだ。「根拠のないものかもしれないけど、自信、度胸も付いた。明に出会えて、自分が変わった」と話す真野さんと、「首都決戦」でテロ事件の解決のために奔走する後藤田継次役の筧利夫さんに同作への思いを聞いた。
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「機動警察パトレイバー」は、歩行式の作業機械・レイバーが実用化された近未来を舞台に、レイバー犯罪に立ち向かう警視庁の特科車両2課中隊(特車2課)の活躍や泉野明ら隊員の日常を描いたSF作品。1988~94年にマンガ誌「週刊少年サンデー」(小学館)でゆうきまさみさんのマンガが連載され、89~90年にはテレビアニメも放送された。「首都決戦」は、93年に公開された劇場版アニメ「機動警察パトレイバー2 the Movie」の後日談で、特車2課が最新鋭のステルス機能を備えた戦闘ヘリコプターによるテロに立ち向かう。真野さんは特車2課の操縦担当の泉野明、筧さんは隊長の後藤田継次を演じている。
「機動警察パトレイバー」は、80年代から人気を集めてきた作品で、人気作の実写化は、ファンがキャスティングについて厳しい意見が出てしまうこともある。真野さんは2013年9月のキャストの発表時を「発表の時まで、怖くて仕方がなかった。芝居経験もそんなになかったし、こんなに大きなプロジェクトは初めてだったので」振り返る。
また、押井監督はアニメ「機動警察パトレイバー」をはじめ「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」など数々の人気作を生み出し、重厚なテーマの作品が多いことでも知られている。筧さんは、押井監督の作品の魅力を「押井さんは自分の作品を“500%”で作る人。手伝わせていただいて光栄ですよ。魅力は画角ですね。そして、未来の予想」と話す。
真野さんや筧さんをはじめとしたキャストは、押井監督から演技について細かい説明はなかったというが、筧さんは「押井さんの作品に出演するのに、パッと来ていきなりというのは無理。研究しないといけませんよね。押井作品のパーツの一部になるので、自分なりに(作品を)分かってないと難しいですよ」と語る。一方、真野さんは「明は、特車2課の“伝統”を分かっていない。だから、あまり分からなくていいのかな?と思っていた。現場に行って、削ってもらって(作品の)パーツにはめていただこうと考えていた」と話す。
真野さんにとって「パトレイバー」は転機になった作品だったようで、「演技で『ここは違うのでは?』ということが(スタッフに)言えるようになった。初めてだったんです。明に出会えて、自分が変わりました。明るくなったんです」と話す。さらに「根拠のないものかもしれないけど、自信、度胸も付いた。過酷な現場でも『パトレイバー』があったので、大丈夫!と思えるようになりました」と成長を実感している様子だ。
押井監督について「安心感を与えていただける方」と語る真野さん。「公開初日は、お客さんの笑顔も大事ですが、押井さんの笑顔が見たいです」と笑顔で話していた。
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