今年の春アニメが出そろって約1カ月たった。「まんたんウェブ」のアニメ担当記者が、“例のひも”が人気の「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」など話題作を独断と偏見で語る。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
大森藤ノさんのライトノベルが原作。ヒロインで女神のヘスティアの衣装の一部である“例のひも”ばかりが注目されているが、物語は主人公・ベルの成長を描いた王道ファンタジーだ。ベルは“ヘタれキャラ”として登場する。しかし、成長スピードが並外れている。主人公が圧倒的な力を持つ“チート系”が人気だが、ベルはこれまでのチート系とは一味違うキャラになっていて、戦う中でどんどん成長していく姿が痛快。最後に一言。オープニングで歯を磨くヘスティアちゃんが可愛すぎる。(鉄)
キスをしたら人格が入れ変わるなど、少年マンガ誌連載の原作にしては、やや刺激的な内容だけに、深夜アニメ向きと予想していた。これが想像以上にフィットしていて、ラブコメ好きには必見だ。軽快なドタバタ劇で予想以上にコメディーの要素も強く、アニメの1話ごとにきちんと話が完結してスッキリする内容のため、視聴後にモヤモヤしないのも良い。この内容で「魔女捜し」の要素が入ってくるのだから、今後の展開に期待。第3話で“鉄仮面”のヒロイン・うららが、微妙に感情を出すシーンは、正当派の“萌え”だった。グッド!(成)
ゲーム「シュタインズ・ゲート」などのシナリオライター・林直孝さんが原作と全話の脚本を手がけた作品。今期は“例のひも”で話題のアニメ「ダンまち」のヘスティア様が人気を集めているが、今作のヒロイン・アイラもツインテール気味の銀髪ロングヘアーに制服、ややツンデレな性格にドジっ娘と、“萌え”要素満載で可愛さでは決して引けを取っていない。アンドロイドが活躍する近未来が舞台だが、物語の核は少女と青年の恋愛模様なのでロボットや未来モノが苦手な人でもハマるのではないだろうか。報われない結末がなんとなく予感できてしまい切なくなるが、人型アンドロイドのアイラが可愛すぎて、ついつい主人公とヒロインの関係を応援したくなってしまう。今から最終回が待ち遠しい。(鰭)
「涼宮ハルヒ」シリーズ(KADOKAWA)で“対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース”だった長門有希が、普通の女子高生となって登場するスピンオフマンガが原作。主人公の長門は、キョンに恋心を抱いていて、淡すぎる恋模様が描かれている。オジサン的には、2人の微妙な関係を見ていてちょっと恥ずかしくなる。「涼宮ハルヒ」は京都アニメーション制作だったが、今作を手がけるのはサテライトで、どうなるか楽しみだったが、淡い恋模様を淡い色調で丁寧に仕上げている。それと、平野綾さんが演じるハルヒの声を聞くと「ハルヒが帰ってきた!」と無条件でうれしくなる。(鉄)
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