ロックバンド「X JAPAN」のギタリストで、ソロアーティストとしても活躍していたhideさんの音楽や人間性などに迫った「hide 50th anniversary FILM『JUNK STORY』」(佐藤太監督)が23日に公開される。今作は、hideさんの生誕50年を記念して製作された音楽ドキュメンタリー。ミュージシャンや関係者など生前のhideさんを知る人々へのインタビューを交え、hideさんの音楽や素顔などの足跡を追っていく。あえて「台本なし」という撮影方法がhideさんの魅力を鋭く描き出している。
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hideさんはX JAPAN のギタリストとして、またソロアーティストとしても活動。日本の音楽シーンに大きな影響を与えてきたが、1998年に亡くなった。だが、生誕50周年を迎えた2014年12月には新曲「子 ギャル」をリリースするなど人気は衰えることを知らない。hideさんを知るさまざまな人物のインタビューを通じ、音楽性や人間性、精神世界などに迫る……という展開。
衝撃から17年がたった今でもhideさんは多くの人に影響を与え続けている。映画のためにX JAPANの盟友であるYOSHIKIさんやPATAさんはじめ、実に数多くのミュージシャンや関係者がhideさんについて語っているが、その語り口からは今なお現在進行形のhideさんの姿が見えてくる。昨年発売された新曲「子 ギャル」を聴いたときにも感じたが、類いまれな感性と圧倒的なオリジナリティーは今なお色あせず、映画で見る映像や音楽も過去のものにもかかわらず“最先端”と形容しても違和感を感じない。未公開映像なども含めhideさんの知られざる一面が垣間見られるのは、ファンならずとも感激はひとしお。hideさんを知る人々の言葉の端々からは愛が感じられる。シネマライズ(東京都渋谷区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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