全国ツアー中のロックバンド「サザンオールスターズ(サザン)」が、10年ぶり3度目の東京ドーム公演を23日、開催した。50万枚におよぶヒットを記録している10年ぶりのアルバム「葡萄」の収録曲を中心に、名曲やヒット曲を全36曲、3時間半にわたって披露。ボーカルの桑田佳祐さんは、MCで「ドローン」や「SNS」など時事ネタを交えて5万人の観客を沸かせながら、「東京ドーム初日なので体力が余っております」とパワフルに36曲を歌い切った。同所での公演は24日と26日にも開催される。
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サザンの東京ドーム公演はこれまでに1999年と2005年の2度開催しており、今回が10年ぶり3度目。アルバム「葡萄」に収録されている「はっぴいえんど」や「平和の鐘が鳴る」「東京VICTORY」などのほか、「アロエ」ではアロエをあしらった衣装をまとったダンサーがステージに多数登場し、会場全体がダンスフロアのように揺れ動いた。また、キーボードの原由子さんがメインボーカルを担当している「ワイングラスに消えた恋」では、原さんがダンサーを従えてステージ中央で歌い上げるなど、歌謡ショーの様相のパフォーマンスに観客は大盛り上がり。新作以外にも「栞(しおり)のテーマ」や「ボディ・スペシャル2(BODY SPECIAL)」など往年のヒット曲も多数演奏し、3時間半、観客の目をステージに釘付けにした。
アンコールのMCで桑田さんは「世の中はどんどん変わっていくけれど、サザンオールスターズを今日までやらせていただいたことに大変感謝しています。また、東京ドームに帰ってきていいですか。また会おうね」と客席に呼び掛けた。
ニューアルバム「葡萄」は、3月31日に発売され、オリコン週間ランキングで初登場1位を記録。5週にわたって3位以内をキープした。サザンは4月11日から愛媛県武道館(松山市)を皮切りに10年ぶりとなる全国ツアーがスタートし、宮城、広島、新潟、大阪と5カ所10公演が終了。8月17、18日の日本武道館(東京都千代田区)まで追加公演を含めて全11カ所23公演で50万人を動員予定。