マンガ新連載:「第3のギデオン」 「医龍」作者の新作はフランス革命が舞台

乃木坂太郎さんの新作「第3のギデオン」のイラスト=小学館提供
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乃木坂太郎さんの新作「第3のギデオン」のイラスト=小学館提供

 雑誌やウェブで始まった注目作を取り上げる「マンガ新連載」。「医龍」や「幽麗塔」の乃木坂太郎さんの新作「第3のギデオン」が、22日発売の「ビッグコミックスペリオール」(小学館)12号で始まった。

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 第1話「ジョルジュ」では、1788年のパリ近郊・アルノー侯爵領にある仕事場からスタートする。いかがわしい小説を書いていたギデオン・メーメは、騎馬警察隊に捕まって牢屋に入れられてしまうが、そこにアルノー侯爵が登場する。ギデオンは実は、反体制活動家としてフランス各地で貴族や教会の特権廃止を訴えている演説をしていた要注意人物だった。ギデオンの活動を止めるため、アルノー侯爵はある提案を持ちかける……というストーリーだ。

 ◇小学館 ビッグコミックスペリオール編集部 石田貴信さん

 「医龍」「幽麗塔」を描いた乃木坂太郎さんの最新作は、フランス革命です。自由や平等を掲げるフランス革命は、悪と憎悪が暴走する残酷な歴史でもありました。政治と関わるときの人間の怖さは古今東西変わらない人間の本能かもしれません。そんなフランス革命を深淵な人間ドラマを通じて描くこの作品は熱狂や偏りへの警戒を忘れつつある現代日本へ何かを語りかけようとしています。

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