注目映画紹介:「這いよれ!ニャル子さんF」人気ライトノベル原作のアニメシリーズ完結編

「這いよれ!ニャル子さんF」のワンシーン (C)逢空万太・SBクリエイティブ/名状しがたい製作委員会のようなものF
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「這いよれ!ニャル子さんF」のワンシーン (C)逢空万太・SBクリエイティブ/名状しがたい製作委員会のようなものF

 人気ライトノベルを基にしたテレビアニメシリーズの劇場版アニメ「這いよれ!ニャル子さんF」(長澤剛監督)が30日に公開される。逢空万太(あいそら・まんた)さん作、狐印(こいん)さん画のライトノベルが原作で、2012年にテレビアニメ第1期、13年に第2期が放送された。劇場版では新キャラクターとしてニャル子の宿敵の銀アト子が初登場し、結婚をテーマに、主人公の八坂真尋と邪神ニャルラトホテプ(ニャル子)が最大の危機に立ち向かう。

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 高校生の八坂真尋(声・喜多村英梨さん)は、自宅に居座るニャル子(声:阿澄佳奈さん)、クー子(声・松来未祐さん)、ハス太(声・釘宮理恵さん)という邪神たちに囲まれ、にぎやかな毎日を送っている。ある日、同級生の暮井珠緒(声・大坪由佳さん)と余市健彦(声・羽多野渉さん)が、話題のアミューズメントスポットのチケットを手に入れ、真尋の元にやってきて……というストーリー。

 今作の魅力はなんといってもユニークすぎるヒロインのニャル子だろう。自らクトゥルー神話の邪神を名乗り、とにかくハイテンションなノリを振りまき主人公の真尋を振り回す。劇場版でも思いっきりドタバタ劇が繰り広げられている。それにしてもニャル子と真尋の掛け合いはテンポがよく、ニャル子の一途な思いにはキュンとさせられることも。またテレビアニメからも数々の話題を振りまいてきたオマージュの数々も見逃せない。ストーリー全体も興味深く面白いが、今作はやっぱり“遊び”の部分にこそ魅力が詰まっている。新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で期間限定で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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