AKB48総選挙：初の地方開催で何が起こる？　開票直前！見どころをおさらい

　人気アイドルグループ「AKB48」の41枚目のシングル（タイトル未定、8月発売予定）の楽曲を歌う選抜メンバーをファン投票で決定する「第7回AKB48選抜総選挙」の開票イベントが6日、福岡・ヤフオク！ドームで開催される。初めての“地方開催”となる今回の総選挙で何が起こるのか？　注目メンバーの動向など交え、見どころを紹介する。

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　◇ささやかれる“ホームアドバンテージ”

　AKB48選抜総選挙は2009年に初開催され、今年で7回目。今回も昨年同様にシングル曲の選抜メンバーとカップリング曲を歌うメンバー、計5グループ総勢80人をファン投票で決める。上位16人がシングル選抜メンバーで、以下16人ずつ、アンダーガールズ（17～32位）、ネクストガールズ（33～48位） 、フューチャーガールズ（49～64位）、アップカミングガールズ（65～80位）とカップリング曲を歌うメンバーを選出する。

　過去6回の開催と比べて最も異なる点は、これまで関東でのみ行われてきた開票イベントが初めて九州に上陸を果たし、福岡・ヤフオク！ドームで開催されることだ。福岡といえばHKT48の地元で、概要が発表されると同時に一部のファンから「HKT48メンバーや九州出身者有利」との声が上がった。一方で投票場所や集計方法など順位を決定付ける要素に“ホームアドバンテージ”を明確に示す部分は見当たらず、すべては「地元を盛り上げたい」という各メンバーの頑張りとファン心理に委ねられた状態。まずは初の地方開催によって、どれだけ“地の利”が順位に影響を与えるのかに注目だ。

　◇さしこ一歩リード　ゆきりん初戴冠、まゆゆ逆転連覇はある？

　総選挙では1位（センター）をめぐり毎回デッドヒートが展開されるが、先月20日に発表された投票速報（中間発表）では38151票を獲得し、HKT48の指原莉乃さんが暫定で首位につけている。まずは一歩リードした形で、地の利もあるということから現状“最もセンターに近い人物”といえる。そんな指原さんとは4725票差の33426票で暫定2位につけたのが鹿児島出身のAKB48兼NGT48の柏木由紀さん。柏木さんは今回の総選挙に向け、初めて「1位奪取」を宣言するなどし、虎視眈々（たんたん）と初の戴冠を狙う。

　地の利を得た指原さんと柏木さんに阻まれ、暫定3位にとどまったのが前回女王のAKB48の渡辺麻友さん。これまで速報3位から1位になったメンバーはいないという不利なデータもあるが、そんなジンクスをはね返し、渡辺さんの逆転連覇があるのかも大きな見どころ。またSKE48兼AKB48の松井珠理奈さん、NMB48兼AKB48の山本彩さんといった次世代エース候補は、それぞれ暫定4位と5位につけてはいるものの、ここまで苦戦が伝えられ、1位獲得は難しいと言わざるを得ないが果たして？

　◇たかみなの努力は報われるか？　宮脇咲良の“神崩し”やサプライズにも注目

　今年内のグループ卒業を発表し、最後の総選挙に臨む“総監督”高橋みなみさんも今回初めて「1位奪取」を宣言。過去最高位は5位で、速報では6位に入っている高橋さんが「努力は必ず報われる」のフレーズ通り、有終の美を飾れるのかにも注目。さらに「神崩し」を宣言しているHKT48兼AKB48の宮脇咲良さん、暫定8位のHKT48兼AKB48の兒玉遥さんといった地元若手メンバーの躍進こそが、初の地方開催となる今回の総選挙の盛り上がりの鍵を握っており、激しいセンター争いとともにそれぞれの順位や得票数にも大いに注目したいところだ。

　今回の立候補者数は全部で272人。これまでの開票イベントでは、2013年の第5回で5位に入った篠田麻里子さんがその場でグループからの卒業を表明したり、昨年の第6回では卒業発表するかと注目を集めた小嶋陽菜さん（今回は不出馬）が「卒業しません」と“逆・卒業宣言”するなど、サプライズや印象的なスピーチが繰り広げられてきた。今回の「第7回AKB48選抜総選挙」でも、最後まで何が起こるのか、見逃せない。