相葉雅紀:嵐を忘れる「普通」に強み 月9監督が魅力を語る

「ようこそ、わが家へ」のキービジュアル=フジテレビ提供
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「ようこそ、わが家へ」のキービジュアル=フジテレビ提供

 人気グループ「嵐」の相葉雅紀さんが主演するフジテレビの“月9”ドラマ「ようこそ、わが家へ」でストーカーに立ち向かう気弱な主人公、倉田健太を演じている。演出は「愛という名のもとに」「ひとつ屋根の下」「Dr.コトー診療所」などの名作ドラマを生み出した同局のゼネラルディレクター、中江功監督が手がけており、中江監督は、相葉さんを「“普通の人”。そこが一番の強み」と語る。相葉さんの役者としての魅力を聞いた。

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 ドラマは直木賞作家・池井戸潤さんの小説が原作。サスペンスタッチのホームドラマで、ストーカーの恐怖と会社の不正に立ち向かう家族の姿を描いている。

 相葉さん演じる健太は、心は優しいが気が弱く、言いたいことが言えず、流されやすい性格。そんな健太が柄にもなく、駅のホームで迷惑な人物を注意したことから、倉田家は次々と嫌がらせを受けるようになり、健太は家族を守ろうと徐々に成長していく。

 バラエティー番組などで受ける印象からは、相葉さんと健太という役のキャラクターが非常に近しいものに見えるが、中江監督は「全然違う人。(健太は)完全に役です」という。「役の人物像ができていて、相葉君はその人物像を守り、(自分と)すみ分けている。相葉君と健太は、しっかりしたお兄ちゃんと、気の弱い弟ぐらい違う」と説明。せりふの言い方など、相葉さんが「健太らしいかどうか」を基準に取捨選択することもあるという。

 中江監督は、相葉さんを「バラエティーメインの人だと誤解していた」と振り返る。「しっかりした男っぽい役者。自己主張もあるし、自分の考えもしっかりしている。(演出に対する)反応もいいし、役者として柔軟性のあるタイプで、仕事は非常にやりやすい。バランスがいい」と評し、なかでも「間合いやテンポの作り方が的を得ている」と評価している。

 また「相葉君は“普通の人”。そこが一番の強み」と分析し、「『嵐』であることを忘れる、普通の役者。いろんな役ができる」と太鼓判を押す。

 一方で「今は、欲がないように見える。俺はこういう役者になりたいとか、こういうことをやりたいとか、あんまり言わない。役や芝居に欲が出てくると、また一つステップアップする気がする。これからも化けるでしょうし、これからもっと面白くなる(役者)。そういうところを見たい」と期待を寄せている。

 ドラマは終盤に入り、倉田家を狙うストーカー「名無しさん」の“正体”が明かされつつある。クライマックスに向け、相葉さんがどんな演技を見せてくれるのか注目だ。

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