歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが11日、東京都内で行われた歌舞伎のシンガポール公演「EBIZO ICHIKAWA 11’S JAPAN THEATER 2015」の制作発表に登場。公演は2年連続の開催で、昨年の思い出を聞かれた海老蔵さんは「楽しかったのは飯(めし)。小龍包を100個くらい食べた。マリーナ・ベイサンズの中華料理屋は世界一、おいしい」と思い出を語った。
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「JAPAN THEATER」は、海老蔵さんが「歌舞伎をもっと身近に感じていただきたい」と国内の各都市で展開してきた「古典への誘い」を発展させる形で、2014年11月にシンガポールで開催した。歌舞伎の世界発信が目的で、今年は10月17、18日にシンガポールのマリーナ・ベイサンズ グランドシアターで、歌舞伎の十八番「嫐(うわなり)」、海老蔵さん渾身(こんしん)の新作舞踊「三升曲輪傘売(みますくるわのかさうり)」を披露する。
海老蔵さんは記者から「昨年の公演は大成功でしたが……」と振られると、「客は確かに入ったけれど、現地の人に本当に伝わったかどうかはよく分からない。マスコミさんの力で、大成功していないのに大成功になってしまうので、それはデリケートな問題」と皮肉交じりに話しつつ、「ただ今年は、昨年より大きな劇場が決まって、そういった意味では大成功だったのかなと思う」と笑みを浮かべた。また新作舞踊については「明言はできないけれど、海外の方に日本の文化のすさまじさを押し込んでいく内容。ゆくゆくは日本でも必ず上演したい」と力を込めた。