今週シネマ:27日公開の映画「ストレイヤーズ・クロニクル」「アリスのままで」「ラブ&ピース」…

「ストレイヤーズ・クロニクル」のワンシーン (C)本多孝好/集英社 (C)2015「ストレイヤーズ・クロニクル」製作委員会
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「ストレイヤーズ・クロニクル」のワンシーン (C)本多孝好/集英社 (C)2015「ストレイヤーズ・クロニクル」製作委員会

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。27日には、岡田将生さん主演の「ストレイヤーズ・クロニクル」(瀬々敬久監督)、今年のアカデミー賞で主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーアさんが主演の「アリスのままで」(リチャード・グラッツァー監督、ウォッシュ・ウェストモアランド監督)、園子温監督の最新作で長谷川博己さん主演の「ラブ&ピース」などが公開される。

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 「ストレイヤーズ・クロニクル」は、本多孝好さんの同名小説が原作で、岡田さんや染谷将太さん、松岡茉優さんなど旬の個性的な若手俳優がそろって出演している話題作。ある極秘実験で生み出された2組の特殊能力を持つ若者たちの苦悩や葛藤が、チーム同士の戦いを通して描かれている。特殊能力者同士のCGを活用した迫力のバトルはもちろんだが、岡田さん初の本格アクションや染谷さんの存在感抜群のキャラクターなどが見どころ。脚本は「桐島、部活やめるってよ」の喜安浩平さんと瀬々監督が手掛けた。

 「アリスのままで」は、今年のアカデミー賞で主演女優賞に輝いたジュリアン・ムーアさん主演の作品。ムーアさんが50歳で若年性アルツハイマー病を発症した言語学者を演じており、薄れゆく記憶と闘いながら懸命に生き抜こうとする女性の姿が描かれている。病気と向き合うアリスの姿や、言語学者ならではのアリスの印象的なせりふの数々に注目したい。なお、共同監督の一人、リチャード・グラッツァー監督は2011年に筋委縮性側索硬化症(ALS)を発症。闘病生活を送りながら今作を完成させ、アカデミー賞授賞式の数週間後に残念ながら63歳で亡くなっている。

 「ラブ&ピース」は、園監督が初めて特撮に挑戦したオリジナル作品。長谷川さん演じるうだつの上がらない平凡なサラリーマン・良一がある日、デパートの屋上で目が合った1匹のミドリガメに運命的なものを感じ……という内容。園監督が25年前の無名時代に書き下ろした脚本で、奇想天外な展開だが、笑えて泣けて、なおかつガツンと来るビターな内容に仕上がっている。星野源さん、中川翔子さんらが声の出演をしている。
 
 このほか27日には、諫山創さんの人気マンガが原作のテレビアニメシリーズを再編集した劇場版2部作の後編「劇場版『進撃の巨人』後編~自由の翼~」(荒木哲郎監督)、「そこのみにて光輝く」の呉美保監督がメガホンをとった「きみはいい子」、デンマーク出身の俳優マッツ・ミケルセンさんが主演の「悪党に粛清を」(クリスチャン・レブリング監督)、松山ケンイチさんが主演の「天の茶助」(SABU監督)などが公開される。

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