りぼん:60周年記念でマンガ家セット付録に 仕上げた作品は新設のマンガ賞に応募可能

集英社の「りぼん」の付録「マンガ家セット」につく小冊子
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集英社の「りぼん」の付録「マンガ家セット」につく小冊子

 集英社は1日、女の子向けマンガ誌「りぼん」の創刊60周年記念に合わせて、同誌9月号(8月3日発売)の付録に「マンガ家セット」を付け、付録を使って制作した作品も応募できるマンガ賞を新設することを明らかにした。マンガ家セットは2013年に講談社の「なかよし」が、2015年に小学館の「ちゃお」が、それぞれ付録として付けて人気を博したが、集英社の「りぼん」は、新人の発掘につなげる狙いだ。

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 新設するマンガ賞は「りぼん60周年漫画コンテスト」。付録を使う場合は、付録の4コマかストーリーマンガ(8ページ)の原稿用紙に書き、付録の応募用の封筒で、応募できる。締め切りなどは後日発表予定で、4コマ、ストーリーマンガの各部門の大賞は、増刊号に掲載する予定だ。

 付録は、コミックペン、ベタ塗りに使う筆ペン、コピーしても線が映らない水色のシャープペンシルに加え、プロのマンガ家が選んだ使用頻度の高いスクリーントーンのセット、ストーリー向けマンガの原稿用紙(8枚)、4コママンガの原稿用紙(3枚)、マンガ賞に応募できる封筒、レクチャー用の冊子が付く。

 また「シュガー*ソルジャー」の酒井まゆさんが、付録だけで描いたストーリーマンガがお手本として掲載される。冨重実也編集長はマンガ家セットについて「プロが使えることにこだわった。マンガ家ごっこではなく、賞も新設したので、本気で挑んでほしい」と話している。

 りぼんは1955年8月創刊。当時はマンガが3分の1ほどで総合誌だったが、手塚治虫さんや横山光輝さんが執筆するなどマンガ誌へと変わり、その後女の子向けマンガ誌の地位を確立。「ちびまる子ちゃん」や「赤ずきんチャチャ」など多くの人気作を世に送り出した。現在の発行部数は約20万部。

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