注目映画紹介:「シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島」 薬師丸が35年ぶり声優 日本アニメーション40周年記念作

劇場版アニメ「シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島」のワンシーン(C)プロジェクト シンドバッド
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劇場版アニメ「シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島」のワンシーン(C)プロジェクト シンドバッド

 劇場版アニメ「シンドバッド 空とぶ姫と秘密の島」(宮下新平監督)が4日に公開される。今作は、アニメ「世界名作劇場」シリーズや「未来少年コナン」などを手掛けてきた制作会社「日本アニメーション」の40周年記念作品として、「STAND BY ME ドラえもん」の「白組」とタッグを組み製作。数多くのアニメや映画の題材となってきた「アラビアンナイト(千夜一夜物語)」のエピソードの一つ「シンドバッド」を取り上げ、3部作で描く。薬師丸ひろ子さんが、シンドバッドの母親ラティーファ役で35年ぶりに声優を務め、劇中歌「わたりどり」も歌う。主題歌は女性ボーカルグループ「whiteeeen」の「ポケット」で、人気グループ「GReeeeN」が書き下ろした。

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 母親と猿のミミと暮らす少年シンドバッド(声・村中知さん)は、未知の世界に憧れ、いつか船に乗り、見たことがない世界へ行きたいと思っていた。ある日、シンドバッドは空を駆ける木馬に乗った伝説の魔法族の姫であるサナ(声・田辺桃子さん)と出会うが、サナは魔法族の秘密を狙う怪しい集団にさらわれてしまう。シンドバッドはバハル号のラザック船長(声・鹿賀丈史さん)とともにサナの救出に出ようとするが……というストーリー。

 かの有名な「シンドバッド」を題材にした今作は、世代を問わず冒険心をくすぐられる物語に仕上がっている。現代のアニメ技術によって作り上げられた世界観は、名作アニメを数多く手がけてきた日本アニメーションらしい温かさとどこか懐かしさも感じさせ、見ていて心地いい。鹿賀さんが担当したラザック船長の優しく包容力のある声や劇中歌を歌う薬師丸さんの歌声などが物語を盛り上げる。老若男女すべての人が楽しめるストレートな冒険譚(たん)に、思わず心が躍り出す。壮大で緻密なビジュアルにも注目だ。ユナイテッド・シネマ豊洲(東京都江東区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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