注目映画紹介:「コードギアス 亡国のアキト 第4章『憎しみの記憶から』」 終結に向け運命が動き出す

劇場版アニメ「コードギアス 亡国のアキト 第4章『憎しみの記憶から』」のワンシーン(C)SUNRISE/PROJECT G-AKITO Character Design(C)2006-2011 CLAMP・ST
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劇場版アニメ「コードギアス 亡国のアキト 第4章『憎しみの記憶から』」のワンシーン(C)SUNRISE/PROJECT G-AKITO Character Design(C)2006-2011 CLAMP・ST

 人気アニメの最新劇場版アニメ「コードギアス 亡国のアキト 第4章『憎しみの記憶から』」(赤根和樹監督)が4日に公開される。「コードギアス」は、2006~07年に「反逆のルルーシュ」、08年に続編の「反逆のルルーシュ R2」が放送され人気を集めたシリーズで、映画は新たな主人公・日向アキトがブリタニア帝国に戦いを挑む姿を描く。全4部作の予定だったが、新たに最終章(第5章)である「愛シキモノタチへ」の製作が決定。今秋に上映が予定されている。第4章では首都でのクーデターが発生するなど、ユーロ・ブリタニアとユーロピア共和国連合(E.U.)の戦いが転機を迎える中、アキトたちの運命も大きく動き出す。

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 ユーロピア共和国連合(E.U.)を混乱に陥れたテロリスト「方舟の船団」が、ユーロ・ブリタニアの計略であることを見破った日向アキト(声・入野自由さん)らは大型飛行艇ガリア・グランデへ乗り込み、因縁の敵アシュレイ(声・寺島拓篤さん)と激しい戦いを繰り広げる。戦闘を見守るレイラ(声・坂本真綾さん)だったが、突然アキトたちからの連絡が途絶えてしまう。そんな中、アキトたちが不在のヴァイスボルフ城がユーロ・ブリタニアの襲撃を受け、さらにE.U.の首都パリではスマイラス将軍(声・石塚運昇)がクーデターが起こし……というストーリー。

 第3章はキャラクターの内面を描く描写が多く、戦闘シーンは少ない印象だったが、第4章ではその鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように戦闘シーンが最大の見どころとなっている。中でも予告にも描かれているアシュレイが操るアフラマズダの戦闘は見応え充分で、5.1chの音響を生かした内容はぜひ大きなスクリーンで味わってほしい。もちろんボリュームたっぷりのアクションだけでなく、人間模様もきっちりと描かれ、クライマックスに向けて各登場人物の運命が動き出していく様子が感じ取れる。サブタイトルの「憎しみの記憶から」が意味するものも登場し、ファンならずとも確認しておきたいところ。ストーリーが盛り上がったことで新たに5章が追加されたが、4章までの展開を見る限り、さらなる楽しみが増えたといえそうだ。新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)

 <プロフィル>

 えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。

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