アニメ質問状:「のんのんびより りぴーと」 2期の「にゃんぱすー」は自然にさらっと

「のんのんびより りぴーと」の一場面(C)2015 あっと・KADOKAWA刊/旭丘分校管理組合二期
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「のんのんびより りぴーと」の一場面(C)2015 あっと・KADOKAWA刊/旭丘分校管理組合二期

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、あっとさんのマンガが原作のテレビアニメ第2期「のんのんびより りぴーと」です。KADOKAWAの山下愼平プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

ウナギノボリ

 --作品の概要と魅力は?

 「のんのんびより りぴーと」は、2013年に放送された「のんのんびより」の2期になります。ファンの皆さまから熱い応援をいただきまして、またこうしてアニメをお届けできることとなりました。1期と変わらない「まった~りな田舎ライフ」「大自然の美しさ」をお楽しみいただけましたら幸いです!

 --アニメにするときに心がけたことは?

 タイトル通り「りぴーと」ということで、1期で過ごした春夏秋冬をより深く掘り下げた構成になっています。「2期の1話は、1期1話の前の話」「2期の2話は、1期2話の前の話」といったように、大まかに1期の合間に挟み込むことのできるストーリー構成になっているのですが、原作マンガのさまざまなエピソードを組み合わせてシナリオを作っていることもあり、その時の人間関係や季節感、時系列などに矛盾ができるだけ発生しないよう心がけています。

 --2期ということで変化をつけたところはありますか?

 1期がとてもいい意味で完成されていて、前述の通り合間のエピソードになっていますので、全くと言っていいほど変化していません(笑い)。むしろ1期から年月が経ったことで制作陣の状況やスキルがおのおの微妙に変化しているので、「何も変わらないがいい」を目標にして制作しています。一番変わったのは……1期も2期もエンドカードに視聴者の皆さまから募集した「田舎の写真」を使用しているのですが、応募総数が10倍以上になっており、とてもうれしかったですね。

 --1期では「にゃんぱすー」というあいさつが大人気になりましたが、再登場の予定は?

 すでに2話の蛍の入学シーンで、微妙に視点を変えて再度登場しましたね。今後は……ずばり、出てきます! ただ1期よりは自然にさらっと出てくるので、どの話数のどのシーンで「にゃんぱすー」を聞くことができるか、注意深く視聴していただけましたらと思います。

 --作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 今回、また同じ春夏秋冬を繰り返すというところで、どうしても、原作エピソードが“足りない”部分があるということが初期の段階から判明していました。アニメスタッフ側でもおおよそのストーリーやせりふなどであればオリジナルとして制作することはできるのですが、やはり「のんのんびより」が持っている独特のシュールさ、ギャグの面白さなどは、あっと先生でないと出せないのではないか……ということになり、あっと先生にもシナリオ段階から協力していただきました。

 マンガのネームにそのまま使えそうなレベルの状態まで描き起こしていただくこともあり、結果的にアニメオリジナルというよりは、原作、アニメスタッフ共同で一つの作品を作ることができたのではないかと思っています。

 --今後の見どころを教えてください。

 すでに放送されました4話もそうですが、ただ単純に春夏秋冬を繰り返すだけでなく、ストーリー構成も微妙に1期とリンクしている部分がありします。今後、何話にどのようなエピソードがくるのか想像していただけましたら、より楽しめるかと思います。いつもの旭丘分校メンバーだけでなく、駄菓子屋の加賀山楓や越谷家のお隣さん、富士宮このみ、宮内家の次女・ひかげも今後どのような形で登場するのか……。楽しみにお待ちください!

 --ファンへ一言お願いします。

 1日の終わりにのんびり見て、癒されていただければと思います。「まったりゆるゆる、笑って時々ほっこり泣ける」、皆さまに愛されるすてきな作品になれると幸いです。今後もよろしくお願いいたします。

KADOKAWA 映像事業局 プロデューサー 山下愼平

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