MD松尾のヒット解析:「どうぶつの森」が想定上回る大ヒット 7月の売り上げをけん引

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 「どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー」(3DS、任天堂)がすごかった。予想をはるかに超える売れ行きで、キッズ層に加えて前作のファンとみられる20代女性も大きく取り込めたのが大きかった。おかげで7月の売り上げとしても、「妖怪ウォッチ2」(同、レベルファイブ)がヒットした昨年を超える結果になりました。その他の新作では、人気ボーカロイドソフトから生まれた「IA/VT-COLORFUL-(イア ビジュアルトラックス カラフル)」(Vita、マーベラス)もよく売れていて品薄になっています。

 ◇お盆商戦の動き

 「どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー」が変わらずトップを維持するでしょう。続くのはやはり「妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団/白犬隊」(3DS、レベルファイブ)でしょうね。3DSタイトルの充実ぶりが目立ちます。PS4は、本体に「ブラッドボーン」のダウンロード版が付くキャンペーンをやっていることもあり、こちらも期待できそう。同時購入タイトルとしては「バットマン:アーカム・ナイト」(ワーナー・エンターテイメント・ジャパン)や、「デビルメイクライ4 スペシャルエディション」(カプコン)あたりが有力候補でしょう。新作では「ルミナスアーク インフィニティ」(Vita、マーベラス)あたりもよさそうです。

 ◇ランキングは次の通り。(7月27日~8月2日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー(3DS)

2位 妖怪ウォッチバスターズ 白犬隊(3DS)

3位 妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団(3DS)

4位 スプラトゥーン(WiiU)

5位 戦国BASARA4 皇(PS3)

6位 IA/VT-COLORFUL-(Vita)

7位 リズム天国 ザ・ベスト+(3DS)

8位 レイギガント(Vita)

9位 戦国BASARA4 皇(PS4)

10位 マインクラフト(Vita)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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