渡辺謙：「悪人」李監督の新作映画出演　妻夫木、綾野、すず、宮崎あおいら豪華キャスト

　俳優の渡辺謙さんが、吉田修一さんの同名小説が原作の映画「怒り」（李相日監督）に主演することが、分かった。松山ケンイチさん、綾野剛さん、広瀬すずさん、宮崎あおいさん、妻夫木聡さんらも出演する。

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　「怒り」は、2012～13年に読売新聞で連載され、14年に中央公論新社から発売された小説。東京・八王子で、夫婦が惨殺され殺害現場に「怒」という文字が残されるという事件が起きる。犯人が逃亡を続けた1年後、漁港で働く洋平（渡辺さん）、大手広告代理店で働く優馬（妻夫木さん）、沖縄に引っ越ししてきた泉（広瀬さん）を中心とした三つの群像劇が展開される。

　映画「許されざる者」（2013年）でも李監督とタッグを組んだ渡辺さんは「（ハードな話なので）心してかかっていきたいと思っています。お手やわらかに。無理だと思いますけど」とコメント。また、「悪人」以来となる妻夫木さんは「原作を読み、心をわしづかみにされ、心から優馬という役を演じたいと思いました。この思いは『悪人』以来です」と意気込んでいる。また広瀬さんは「原作を読んで初めて自分から『この役やりたい』と思い、オーディションに臨んだ作品でした」と明かし「スタートに立つ前からたくさん悩んでますが、一生懸命頑張ります」と話している。

　また、宮崎さんは「李監督の現場はハードだと聞いていますが、素晴らしいスタッフ、役者の方たちとお芝居ができる時間を楽しみたい」とメッセージを寄せている。

　映画は2016年秋公開予定。