俳優の時任三郎さんが、9月20日放送のスペシャルドラマ「所轄魂」(テレビ朝日系)で主演を務めることが22日、明らかになった。ドラマは、父親は所轄刑事、息子は警視庁捜査1課管理官という“立場”が逆転した親子刑事が難事件を解決する姿を描く。時任さんがテレビドラマで刑事役を演じるのは、1992年に放送された時任さんの主演連続ドラマ「真夏の刑事」(同局系)以来、23年ぶり。息子の管理官役は俳優の田中圭さんが演じる。
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23年ぶりに刑事役を演じる時任さんは「刑事ドラマは久しぶりですが、説明ゼリフが多い中、人情や親子関係をどう盛り込んでいくかが非常に難しいですね。でもできる限り、人間の心のひだが見えるような芝居をしたい」と意気込み、立場の逆転という設定については「息子が上司として着任するわけですが、やりづらいでしょうね。もしも僕の息子が、僕よりものすごく有名な俳優になって……と、自分に置き換えて想像すると、すごく寂しいものがありますから(笑い)」とメッセージを寄せている。
「所轄魂」は、笹本稜平さんの同名小説シリーズ(徳間書店)が原作。所轄刑事と本庁のキャリア刑事との対立を軸に、所轄刑事の葛木邦彦と、息子で警視庁捜査1課管理官に着任したばかりの俊史が事件を解決するという物語。時任さん、田中さんのほか、内山理名さん、宇梶剛士さん、泉谷しげるさん、佐野史郎さん、笹野高史さんも出演する。脚本は、「臨場」シリーズ、「遺留捜査」シリーズ(ともに同局系)の尾西兼一さん。
時任さんは、息子役を演じる田中さんについて「共演したことはあるものの、芝居上でほとんど絡んだことがなく、今回は親子役ということでとても楽しみにしていました」といい、「数少ない家庭のシーンでは、家族の雰囲気がふわっと伝わってくる瞬間があり、すごく大好きな場面になりました」と話している。一方の田中さんは、時任さんについて「いつも遠目にその存在を眺めていました」と話し、「その優しげで穏やかな雰囲気を近くで感じることができ、息子役ができることをとてもうれしく思っています」と喜んでいる。
ドラマは、9月20日午後9時から放送。
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