女優の内田有紀さん(39)が19日に公開される映画「アントマン」(ペイトン・リード監督)の日本語吹き替え版で声優に初挑戦した。体長1.5センチの“最小最強”ヒーロー「アントマン」が活躍するアクションエンターテインメントで、内田さんは主人公を指導し、共に戦う美しい女性、ホープを演じた。美しさとキュートさを併せ持つ内田さんに、美容の習慣や理想の女性像、初めてのアフレコや映画について聞いた。
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映画は、仕事と家族を失った主人公のスコット(ポール・ラッドさん)が、体長1.5センチの最小ヒーロー「アントマン」になることを依頼され、最愛の娘と会うために猛特訓を開始する……というストーリー。内田さんが演じたホープは、美しく知的で、気が強く、抜群の身体能力を持っているが、長年にわたって父親との確執があり、スコットに対しても複雑な思いを抱えているという役どころだ。
初めてのアフレコを「非常に難しかった」と話す内田さん。吹き替えは「私のリズムではない、彼女(エバンジェリン・リリーさん)の芝居を取り入れること」といい、「まずは彼女の芝居の心の流れ、クセなどをつかむために、画面を現場でたくさん見て覚えていきました」と明かす。
監督やスタッフのアドバイスを聞きながら、最終的には「彼女になっているんだけど、彼女と共演しているような、双子役をやっているような気持ちで、不思議な感覚でした」という。そして「違う女優さんになり切るって、やったことがなかったので、新しい発見がいっぱいありました」と充実した表情を浮かべた。
「アントマン」は1.5センチサイズの異色のヒーロー。ともに戦う仲間はさまざまな種類のアリたちだ。内田さんに1.5センチになったらしたいことを聞くと「アリと一緒に、道を歩いてみたい」と目を輝かせる。
そもそも昆虫は「ダメ(苦手)です。まったく……無理です」と、虫嫌いでありながら、映画を見て「アリが愛(いと)おしくてしょうがない。大好きになってしまったんです」と声を弾ませる。そして「アリと一緒にアリの目線で、アリはどんな気持ちで生きているのかを感じてみたい」と思いを語った。
また同作を「女の人同士で見られる映画。息が詰まる(ようなアクション)だけじゃなくってユーモアがすごくあって笑いながら見られる」と解説し、虫嫌いの一人として「昆虫が苦手でも大丈夫です!」と太鼓判を押す。「アリが可愛くてけなげ。(見ていると)だんだん好きになる。これだけアリに感情移入させるなんて、すごい映画です!」と熱くアピールした。
<プロフィル>
うちだ・ゆき。1975年11月16日生まれ。東京都出身。1992年に女優デビューし、その後、多くのドラマ、映画、CMなどで活躍し、歌手活動も行った。最近では人気連続ドラマシリーズ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)、「最後から二番目の恋」(フジテレビ系)、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、「Dr.倫太郎」(日本テレビ系)などに出演した。
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