劇場版アニメ「ARIA The AVVENIRE(アリア・ジ・アッベニーレ)」(佐藤順一監督)が26日に公開される。「ARIA」は、天野こずえさんのマンガが原作でイタリアの水の都・ベネチアをモチーフにした街を舞台に、「ARIAカンパニー」で「ウィンディーネ」と呼ばれる「水先案内人」を目指す主人公・水無灯里(みずなし・あかり)が奮闘する姿を描き、これまでに三度テレビアニメ化された。今作はテレビアニメ第1期から10年目を記念し、はるかなる蒼の物語の“それから”を新キャラクターも交えて完全新作アニメとして描く。これまでアニメ化されていない原作2話のほか、天野さんが描き下ろしたストーリー「その 遙かなる未来へ…」という三つのエピソードが楽しめる。
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映画は、アイ(声・水橋かおりさん)に付き添う灯里(声・葉月絵理乃さん)は、運河を行き交うゴンドラの中に藍華(声・斎藤千和さん)とアリス(声・広橋涼さん)の姿を見つけたことから、過去のある出来事を思い出してアイに語り始める「その 逢いたかったあなたに…」、ある日、アイは練習中のとても“ミラクル“な体験について灯里に話し始め、その話を聞いていた灯里は妖精のケット・シーとの最後の出会いに思いをはせるという「その 暖かなさよならは…」のほか、オリジナルストーリー「その 遙かなる未来へ…」という3エピソードで構成。
優しい世界観が人気を集めた「ARIA」シリーズの新作は、佐藤監督をはじめ、声優陣もおなじみのキャストがそろうなどファンにはたまらない布陣で、あの頃の雰囲気や空気感に浸らせてくれる。成長したキャラクターの姿には時の流れを感じさせて感慨深く、新キャラクターといったプラス要素からは、安心感や同窓会的なノリだけではない新たな面への強い意気込みが感じられる。時代の変化は映像面でも顕著で、一部の描写には3Dが駆使されるなど進化したネオ・ベネチアも見逃せない。独特なBGMも健在で、ストーリー展開をメリハリを利かせて気持ちよく演出し盛り上げている。原作者の天野さんが7年ぶりに描き下ろした新作を基にしたストーリーには、見たかった、知りたかったことが詰め込まれ、文句なしの完成度だ。3つのエピソードに分かれてはいて各話から感じるものはあるが、通して見ることで深い思いが一層伝わってきた。26日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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