松島花:人気モデルも女優業は「難しいの一言」 「天空の蜂」で映画デビュー

映画「天空の蜂」で映画初出演を果たした松島花さん
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映画「天空の蜂」で映画初出演を果たした松島花さん

 女性ファッション誌「Oggi(オッジ)」(小学館)の専属モデルの松島花さん(26)が映画初出演を果たした東野圭吾さん原作の「天空の蜂」(堤幸彦監督)が公開中だ。日本最大の超巨大最新鋭ヘリコプターを乗っ取り、原子力発電所に墜落させる原発テロを起こそうとする犯人と、その危機に立ち向かう人々との8時間の攻防を描いた同作で、松島さんは愛知県警捜査1課の刑事、野村を演じた。松島さんに女優業や今後について聞いた。

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 ◇20代のうちに新たなことにチャレンジしたい

 「12歳の時にモデルの仕事を始めた」という松島さん。映像の仕事に興味を持ち、約1年前に、現在の所属事務所へ移籍した。「ずっとモデルの仕事をやってきて、徐々にCMや、ブランドのイメージ映像などの映像の仕事が増えて、動いている自分を見るようになった」ことで、少しずつ女優業に興味を持ったという。

 またモデルの仕事を続ける中で「挑戦することが少なくなってしまっているなと思い始めた」こともきっかけの一つになった。「なかなか決断ができずにいたんですけど、20代のうちに新たなことにチャレンジするということがあってもいいかなと思ったし、新たなことにチャレンジする=映像の仕事と思って」とこれまでを振り返った。

 ◇モデルと女優は別物「甘かった」

 松島さんは、演技のレッスンを受け、2014年のスペシャルドラマ「キャビンアテンダント刑事」(フジテレビ系)で女優デビューした。その後、15年4~6月には連続ドラマ「ミステリなふたり」(メ~テレ制作)でドラマ初主演を務めた。

 女優業の手応えを聞くと「まだ出演作が少ないんですけど……」と前置きしつつ、「表現するという意味でカメラ前に立つことは、慣れていないわけでもないから、(モデル業の)延長線上にあるものなのかなって思っていた自分が、かなり甘かった。それぐらい、別物ですね」と真摯(しんし)な表情を見せる。

 さらに「2人で話しているシーンもあれば、大勢のシーンもある。みんなの呼吸というかタイミングというか、それを合わせる作業がモデルにはなかったので……。自分だけ(役を)作っていても、現場に入ってみると、相手の方の演技の仕方とか、話す感じとかが自分の想像と違うこともあって、それに臨機応変に対応する難しさとか……。本当に難しいの一言です」と語る。

 ◇一つ一つ勉強して一歩一歩できるように

 一方で「本当に初めて飛び込んで、一からの作業。できないことを一つ一つ勉強して、一歩一歩できるようになって行く作業が久々に体験する感覚だった」と充実した表情も見せる。

 毎日違うスタッフと違う媒体の撮影をするモデルと比較して、女優業を「毎回、同じ現場に行って、毎日同じスタッフの方に会って、同じ作品を長期間作るところも違う」といい、今回出演した「天空の蜂」の撮影では「どんどんコミュニケーションを深める大切さ」も感じたという。

 また「分からなかったら聞いていいんだな」とも感じたという。当初は「聞くのも勇気がいるような感じだった」というが、徐々に堤監督に質問。さらに、松島さん演じる野村とコンビを組んで捜査に当たる同課の刑事、高坂を演じた手塚とおるさんには「『今のこうしてみたんですけどどうでしたか』とか聞いていました」と熱心に演技に取り組んだ。

 女優業に夢中にも見える松島さんだが、今後のモデル業について、「モデルの私として今まで通り、女性が好きな洋服、ヘアメークをして、『(松島さんが着ている)この服が、着たい』と思ってもらえる存在でいたい」という。また「年齢を重ねても、年齢に見合ったように続けていきたいと思っています」と笑顔を見せた。

 <プロフィル>

 まつしま・はな。1989年8月5日生まれ。東京都出身。10代の頃からモデルを始め、30歳前後の女性向けファッション誌「Oggi(オッジ)」(小学館)の専属モデル務めている。2014年にスペシャルドラマ「キャビンアテンダント刑事」(フジテレビ系)で女優デビューした。15年の連続ドラマ「ミステリなふたり」(メ~テレ)でドラマ初主演した。

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