米俳優キアヌ・リーブスさんの主演映画「ジョン・ウィック」(チャド・スタエルスキ監督)が16日、公開される。すべてを奪われた元・伝説の殺し屋が、復讐(ふくしゅう)のためたった一人、ニューヨークを拠点に一大勢力を築くロシアンマフィアに立ち向かうバイオレンスアクション。リーブスさんがスタイリッシュに黒スーツを着こなし、次々と獲物をしとめていく姿に目を奪われる。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
「ジョン・ウィック」は、現役時代は主に“殺し屋の殺し屋”として、ニューヨークの裏社会に名をはせた男、ジョン・ウィック(リーブスさん)が主人公。実現不可能といわれた仕事を完遂し、殺し屋稼業から足を洗ったジョンだったがある日、最愛の妻が病に倒れ、帰らぬ人となる。悲しみに暮れるジョンの元に、妻が最後の贈り物として選んだのは「テイジー」という名の小さな犬。ジョンはテイジーとの暮らしの中で再び穏やかな心を取り戻すが、この幸せも長くは続かなかった。とある晩、ジョンの愛車のマスタングに目を付けたロシアンマフィアのボスの息子、ヨセフ(アルフィー・アレンさん)がジョンの自宅を襲撃。目の前でテイジーを撲殺されたジョンは、マスタングを奪い逃走したヨセフへの復讐のため、封印していた殺し屋の魂を解き放つ……という展開。
息子のヨセフが襲った相手がジョンと分かったロシアンマフィアのボス、ヴィゴ(ミカエル・ニクビストさん)は、“かつての部下”であるジョンに電話をかけ自制を求めるも、ジョンはこの忠告を無視。やがてヨセフの居場所を突き止めようとするジョンと、ヴィゴの手下たちとの全面戦争へと発展していくが、とにかく展開がスピーディーでダレるところが一切なく、それでいて視聴者が混乱しないようキャストのせりふや表情を通じて情報を過不足なく伝えている点に好感が持てた。最大の見どころはノンスタントで挑んだというリーブスさんのキレッキレのアクションで、銃術と武術の両方を操り、次々と現れる敵に対しては瞬時に危険度を察知し、殺しの順番を決め、かつ正確にしとめていく。ジョンの殺し屋としての嗅覚の鋭さ、手際の良さにはある種の美学を感じることができた。また物語に少々不似合いな友情という名の花を添える凄腕のスナイパー、マーカス役のウィレム・デフォーさんの昔と変わらぬニヒルな笑顔にやられてしまう映画ファンも少なくないだろう。
そのほか、ジョンと旧知の車修理店の店主、オーレリオ役でジョン・レグイザモさん、ニューヨークの裏社会を取り仕切るウィンストン役でイアン・マクシェーンさん、懸賞金欲しさに主人公の命を狙う女の殺し屋、ミズ・パーキンス役でエイドリアンヌ・パリッキさんも出演。16日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(山岸睦郎/毎日新聞デジタル)
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(12月6日公開、デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)で主人公モアナが楽曲「ビヨンド ~越えてゆこう~」を歌う劇…
人気グループ「なにわ男子」の長尾謙杜さんが、2025年4月4日公開の映画「おいしくて泣くとき」(横尾初喜監督)で劇場映画初主演を務めることが11月22日、分かった。ヒロイン役は俳…
ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(12月6日公開、デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の日本版エンドソング「ビヨンド ~越えてゆこう~」を、ガー…
故・坂本龍一さんが指揮をとった2014年のフルオーケストラ公演「Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2014」の模様が映画化され、2…
俳優の今田美桜さんが11月19日、東京都内で行われた映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督、12月6日公開)の完成披露舞台あいさつに、他のメインキャストと共に出席。美…