今井雅之さん:遺稿を映画化 一周忌にあたる来年5月公開

映画
故・今井雅之さんの主演映画「WINDS OF GOD」上映イベントに登場した(左から)川平慈英さん、奈良橋陽子監督、野村祐人さん

 今年5月に大腸がんのため54歳で亡くなった俳優の今井雅之さんが生前に遺(のこ)した脚本を映画化した「手をつないでかえろうよ」(奈良橋陽子監督)が、タレントの川平慈英さん主演で、2016年5月に公開されることが16日、分かった。今井さんが手がけた人気舞台「手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~」の映画化で、当初は今井さんが主演する予定だったという。同日、京都市内で行われた今井さんの主演映画「WINDS OF GOD」(奈良橋監督、1995年公開)の上映イベント後の会見で発表された。

 「手をつないでかえろうよ」は、“生のエネルギーと輪廻(りんね)”をテーマにし、今井さんの作・主演で2009年に初演された舞台公演。16年公開の映画版でも、今井さんは脚本を担当している。軽度の知的障害のある男性・真人が主人公で、中学校で特殊学級に入った真人は、ばかにされたりいじめられたりしながらも、同じ障害のある女性・咲楽と出会い、ぎこちない愛情表現を交わしながら、やがて結婚するが……というストーリー。

 会見には奈良橋監督と川平さん、監督の長男で映画のプロデューサーを務める野村祐人さんが出席。今井さんとは「兄弟のような関係」で、今井さんとのツーショット写真をズボンのポケットにしのばせながら撮影に臨んだという川平さんは「生きる、生きてこそすべて。そのパワー、エネルギーを教わった」といい、野村さんが「彼のメッセージは常にそう」と大きくうなずくと、川平さんは「それが一番、最初に逝(い)きやがって。僕はまだ受け入れられていない」と今井さんの急逝を惜しんだ。

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