米テレビシリーズ「ゴシップガール」(2007~12年)で人気に火がついたブレイク・ライブリーさん主演の映画「アデライン、100年目の恋」(リー・トランド・クリーガー監督)が17日から公開される。昨年末に夫で俳優のライアン・レイノルズさんとの子を出産したライブリーさんにとっての復帰第1作だ。ファッションアイコンとしてもてはやされる彼女だが、その魅力が遺憾なく発揮されている。
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自動車事故に遭いながら、落雷によって奇跡的に息を吹き返した女性アデライン・ボウマン(ライブリーさん)。以来彼女は老化が止まり、100歳を超えているにもかかわらず、事故当時の29歳の姿のまま生きていた。周囲に怪しまれないよう10年ごとに名前も住所も変え新しい人生を始める彼女にとって、愛犬と過ごす日々だけが心のよりどころだった。そんな中、彼女は大みそかの年越しパーティーでエリス(ミキール・ハースマンさん)という青年と出会う……という展開。
事故に遭いながら奇跡的に助かり、しかも老化が止まってしまったなど、そんな話あり得ないだろうとあきれるが、そのあり得ないことをまざまざと見せつけられ、突っ込むどころかそのままじっと見入ってしまった。それもすべて、ライブリーさんの美しさのせいにある。昨年末に出産したというのに体形はスレンダーで、美貌にも磨きがかかった。彼女がまとうファッションがさらに美しさを引き立たせ、グッチが提供した衣装なども見事に着こなしている。
おとぎ話であり、どこまでもファンタジックでロマンチック。途中からバンパイア路線に傾いても不思議はないストーリーだが、かたくなにラブファンタジー路線を貫いているところがいい。それでいて人生や死というものにも向き合わせてくれる。それも決して大げさにではなく、あくまでもさりげなく。不老不死は女性にとって、いや、人間にとっての永遠の願いだ。しかし、不老不死ということは、愛する人が死んでも自分だけは生き残るということ。その孤独感たるや想像するのも恐ろしい。人間が生き続けられるのは愛する人がいるからこそだ。そのことにこの映画は、優しく気付かせてくれる。そして小粋なエンディングを見ながら、これはある意味アンチエイジングを見事に否定した物語なのだと思った。ほかにハリソン・フォードさん、エレン・バースティンさんらが出演。17日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。 (りんたいこ/フリーライター)
<プロフィル>
りん・たいこ=教育雑誌、編集プロダクションを経てフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。
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