今週シネマ:16、17日公開の映画 「ジョン・ウィック」「探検隊の栄光」「ダイバージェントNEO 」…

映画「ジョン・ウィック」のワンシーン Motion Picture Artwork  (C)2015 Summit Entertainment,LLC.All Rights Reserved.(C)David Lee
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映画「ジョン・ウィック」のワンシーン Motion Picture Artwork  (C)2015 Summit Entertainment,LLC.All Rights Reserved.(C)David Lee

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。16日には、米俳優キアヌ・リーブスさんの主演作「ジョン・ウィック」(チャド・スタエルスキ監督)、藤原竜也さん主演のコメディー「探検隊の栄光」(山本透監督)、ベロニカ・ロスさん原作のベストセラー小説の映画化第2弾「ダイバージェントNEO」(ロベルト・シュベンケ監督)が公開。17日には、石ノ森章太郎さん原作の「サイボーグ009」と永井豪さん原作の「デビルマン」がコラボしたオリジナルアニメ「サイボーグ009VSデビルマン」(川越淳監督)が公開される。

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 「ジョン・ウィック」は、すべてを奪われた元・伝説の殺し屋が、復讐(ふくしゅう)のためたった一人、ニューヨークを拠点に一大勢力を築くロシアンマフィアに立ち向かうバイオレンスアクション。最大の見どころはノンスタントで挑んだというリーブスさんのキレッキレのアクションで、スタイリッシュな黒スーツ姿で、銃術と武術の両方を操り、次々と現れる敵に対しては瞬時に危険度を察知し、殺しの順番を決め、かつ正確にしとめていく、リーブスさんの殺し屋ぶりに注目だ。

 「探検隊の栄光」は、藤原さん演じる落ち目の俳優が心機一転、新たな仕事に挑む中で、やる気と自信を取り戻していく姿が描かれていく。1970年代後半から80年代にかけて放送され人気を博したテレビ番組で、川口浩さん率いる「探検隊」シリーズを彷彿(ほうふつ)とさせる作品で、ユースケ・サンタマリアさん、小澤征悦さんとの掛け合いも絶妙。ジーンとさせられる場面があるなど、笑いと予想外の感動が味わえる。

 「ダイバージェントNEO」は、前作の3日後という設定で始まり、「勇敢」「無欲」「高潔」「平和」「博学」の五つの共同体いずれにも当てはまらない「異端者(ダイバージェント)」のヒロインのトリスと、博学のリーダー、ジェニーンの攻防が展開していく。ウッドリーさんはじめ、エルゴートさんやマイルズ・テラーさんら、前作の日本公開時はほぼ無名だった彼らが、今では有名になっており、その成長が確かめられる作品になっている。

 「サイボーグ009」は、悪の組織ブラックゴースト団によってサイボーグにされた島村ジョーら9人の戦士が正義のために戦う物語で、「デビルマン」は悪魔の力を手に入れた不動明が活躍する姿を描いた。今作では9人の戦士たちとデビルマンが、ある事件をきっかけに激突。アニメーション制作は「ビーメディア」と「ガールズ&パンツァー」シリーズの「アクタス」が手がけ、009こと島村ジョーの声を福山潤さん、デビルマンこと不動明を浅沼晋太郎さんの声を担当するなど、新たな布陣で世紀の対決が繰り広げられていく。

 そのほか16日は、単独でヒトラーへ暗殺を仕掛けた実在の人物をもとにした「ヒトラー暗殺、13分の誤算」(オリバー・ヒルシュビーゲル監督)が公開。17日は、俳優の志尊淳さんと女優の芳根京子さんが共演した恋愛映画「先輩と彼女」(池田千尋監督)、米テレビシリーズ「ゴシップガール」(2007~12年)で人気に火がついたブレイク・ライブリーさん主演の「アデライン、100年目の恋」(リー・トランド・クリーガー監督)、昨年の東京国際映画祭で「アジアの未来」部門作品賞を受賞したイラン映画「ボーダレス ぼくの船の国境線」(アミルホセイン・アスガリ監督)が公開される。

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