歌手で女優の柴咲コウさんが17日、2年ぶりの全国ツアー「Live Tour 2015『こううたう』」(9都市10公演)の最終公演を東京国際フォーラムホールA(東京都千代田区)で開いた。今回のツアーは「竹取物語」を裏テーマにしており、柴咲さんは銀髪のロングヘアに十二単(ひとえ)のような和装で登場。その後、5度衣装を替え、全24曲の歌だけでなく、ビジュアルでも観客を魅了した。
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オープニングは自身の大ヒット曲「月のしずく」からスタート。本編は大きく四つのシーンに分かれ、短いあいさつのMCをはさみ、ほぼノンストップで進んだ。シーン1は、オープニングの着物からノースリーブの和風ドレスへとステージ上での早変わり。シーン2は白のロングドレスで6月にリリースした自身初のカバーアルバム「こううたう」の収録曲である中山美穂さんのヒット曲「ただ泣きたくなるの」、福山雅治さんとのコラボレーションユニット「KOH+」の「最愛」から福山さんのカバー「桜坂」へつながるメドレーなどを披露した。
シーン3は、黒レザーのビキニとショートパンツで登場し、2人のダンサーを従えてJUNO REACTORとのコラボ曲「Intoxicated」からスタート。「ANOTHER:WORLD」から「無形スピリット」まで4曲、クラブサウンドのノンストップミックスで客席をあおる。それぞれの場面転換のインタールード(幕あい)では、ダンサーが前衛的なダンスを見せた。本編最後のシーン4では、ガラリと雰囲気を変え、和柄の生地を藍色で染めたワンピースで登場し、ヒット曲「かたちあるもの」(2004年のTBS系ドラマ「世界の中心で、愛をさけぶ」の主題歌)や「EUPHORIA」、昨年のシングル「蒼い星」を披露。本編のラスト「フィロソフィア」では、オープニングで登場した銀髪ロングヘアに着物姿の柴咲さんの姿がスクリーンに映し出され、ステージ上の柴咲さん本人と手を結ぶ幻想的な演出で幕を閉じた。
アンコールのMCでは、2017年に主演するNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」に触れ、「NHKに毎日通勤するのが大変そう」と人ごとのように話しながらも、「楽しい日々が送れるように心と体に栄養をつけて精進していくので、こうご期待」と力強く宣言した。また、椎名林檎さんがプロデュースした11月25日発売のシングル「野性の同盟」をバックバンドに6人のストリングを加えて初披露した。
ラストは、スタッフや観客へ感謝を伝え、「最後は私からのメッセージソングです」と、カバーアルバム「こううたう」にも収録されたKiroroの「未来へ」を歌い、全国ツアーを締めくくった。