ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組について、放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は23日午後8時からスタートする濱田岳さん主演のドラマ「釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~」(テレビ東京系、毎週金曜)の第1話だ。
ウナギノボリ
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ドラマは、マンガ誌「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載中のやまさき十三さん作、北見けんいちさん画のマンガが原作。ダメ社員のハマちゃんと社長のスーさんの“釣りバカ”コンビの珍騒動を描いており、映画では西田敏行さんと故三國連太郎さんのコンビで実写化され、1988~2009年にシリーズ全22作が製作された。連続ドラマ化は初めてで、これまで映画シリーズで西田さんが演じてきたハマちゃんこと浜崎伝助役を濱田さんが演じており、西田さんはスーさんに“昇進”している。
とにかく濱田さん演じるハマちゃんのコミカルなダメ社員ぶりが板についていて楽しすぎる。新入社員でありながら物おじしない態度で空気も読まず、上司相手でも思ったことをポンポン口にする姿は見ていて心配になるほどだが、とことん明るく裏表がないので憎めない。映画シリーズでは中年サラリーマンだったハマちゃんがドラマではフレッシュな新入社員になっているが、その思い切った設定変更がハマり、若い濱田さんのハマちゃんを新しい感覚で楽しめた。
映画シリーズで西田さんが演じたハマちゃんと比べると、若いぶん邪気がなく、そのせいかよりピュアな“釣りバカ”ぶりが表現されているようにも感じた。ハマちゃんが籍をおく営業3課も牧歌的な雰囲気でなんだかホッとさせられ、1週間を終えた金曜の夜に見るドラマとしてはちょうどいい“湯加減”かもしれない。
第1話では、ハマちゃんにスーさん、ヒロインのみち子、佐々木課長に同僚の魚住君など主要キャラクターたちの紹介やスーさんとの師弟関係が結ばれるまでといったイントロダクション的な要素を押さえつつ、ゲスト出演の武田鉄矢さんとの釣りを軸にしたストーリーも展開される。初回はたっぷり2時間スペシャルだが、物語がキレのいいギャグを交えつつテンポよく進むので最後まで飽きずに楽しめ、本格的に物語が進む次回以降への期待がふくらんだ。
ドラマは毎週金曜午後8時から。初回は2時間スペシャルで放送。
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