満島真之介:「僕だけがいない街」で声優初挑戦 「不安は一切なかった」

「僕だけがいない街」で声優に初挑戦する満島真之介さん
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「僕だけがいない街」で声優に初挑戦する満島真之介さん

 俳優の満島真之介さんが、7日からフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送スタートするテレビアニメ「僕だけがいない街」で声優に初挑戦する。深夜アニメのキャストは“専業声優”を起用するのが一般的だが、「僕だけがいない街」では、満島さんと女優の土屋太鳳さんが、主人公の藤沼悟を2人1役で演じることも話題になっている。初挑戦の声優について「不安は一切なかった」と話す満島さんに、同作や役に懸ける思いを聞いた。

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 ◇ストーリーにゾクゾクした

 「僕だけがいない街」の原作は、マンガ誌「ヤングエース」(KADOKAWA)で連載中の同名マンガで、「マンガ大賞」に2年連続でノミネートされた。母が殺された事件の容疑者となった悟が、特殊な能力で過去に戻り、小学生時代に起きた連続誘拐事件の謎に挑む……というストーリー。藤原竜也さん主演の実写映画も2016年3月に公開される。

 声優に初挑戦する満島さんは「素直にうれしい」と喜んでいる様子で、声優の難しさを「映像や舞台は見た目の情報の強さがある。声優は、声だけなのでごまかしができない。(自身が表現できる)声の幅は決まっているし、声だけで表現すると自分の状態が如実に出てしまう」と話す。一方で「面白いです。不安は一切なかった」と自信を見せる。

 「マンガはたまに読むくらい」という満島さんは、オファーがあるまで原作を読んだことはなかったというが、同作を読んだ感想を「ストーリーにゾクゾクした」と興奮気味に語る。また、声優を務めることについて「太鳳ちゃんと自分は“生なもの”がほしくて、オファーがあったと聞いています」と話す。

 ◇声優経験は今後に確実に生かされる

 アニメでは、満島さんが29歳の悟、土屋さんが10歳の悟の声優をそれぞれ務める。29歳の悟は、売れないマンガ家で人付き合いが得意ではない。淡々と語る場面が多く、満島さんは「自分とは真逆の人間」と話す。演技については「家にいてソファで『夜だなあ……』などと感じているような感覚。自然な形で考えていた」と説明する。

 アニメには、悟の母・佐知子役の高山みなみさんや29歳の悟と同じピザ屋でアルバイトをしている女子高生・片桐愛梨役の赤崎千夏さん、10歳の悟のクラスメート・雛月加代役の悠木碧さんらが出演している。満島さんにとってはアフレコ現場は「(ほかに声優の演技は)急に声が変わる! すごい!と思った。新しい刺激が好きなので、スッと現場に入りました。この世界も面白い!と思いました」と話すように、新鮮に感じたようだ。

 また「自分の声をどうするか表現を探る中で、高山さんから『思っている感覚が100%だとしたら、120、150%くらいでやってみれば?』と話がありました。30%のつもりの演技だと、10%くらいにしか聞こえないところもあるんです」と“大先輩”にアドバイスを受けながら演技の方向性を探っていったという。

 声優の経験について「今後、確実に生かされると思います。言葉の大切さを考え、言葉に対して敏感になった」と話す満島さん。「今後も声優に挑戦したい?」と聞くと、「やりたい! どんどんやっていきたい。コメディーにも挑戦したいですね」と笑顔で話していた。

 「僕だけがいない街」はフジテレビほかで7日から毎週木曜深夜0時55分に放送。

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