人気アイドルグループ「AKB48」の高城亜樹さんと永尾まりやさんの卒業コンサートが21日、「TOKYO DOME CITY HALL」(東京都文京区)で行われた。コンサートの終盤では、永尾さんのこれまでの軌跡が映像で紹介され、その後、同期の9期生メンバーらと一緒に「夢の河」を披露。その後、同期の島崎遥香さんらが永尾さんへの手紙を涙ながらに読み上げ、永尾さんは感激していた。
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この日のステージは、永尾さんと高城さんが交互に出演し、永尾さんのコーナーでは、新総監督の横山由依さん、島崎さん、島田晴香さんといった9期生の同期メンバーや、親交のあるメンバーが一緒に登場。楽曲とともに、永尾さんとの思い出話に花を咲かした。
横山さんは「私が昇格したとき、まりやぎさん(永尾さん)は家に帰っていたんですが、私が昇格したと聞きつけて、私のマンションの下で待っててくれて。ケーキ屋が開いてなかったから、スポンジだけのケーキをスーパーで買ってきてくれて」と永尾さんの優しさが分かるエピソードを披露。さらに、「今の自分があるのは、まりやぎさんが研究生時代に優しくしてくれて支えてくれたから。研究生のとき、うちらだけリクアワとか出られなかったじゃん。そういう悔しい思いをいっぱいしてきたから、いなくなるのが悲しいなって」と目を潤ませながら明かした。
終盤に「夢の河」を披露すると、永尾さんはファンへの手紙を朗読。「初めのころは、すぐ辞めそうとか、ギャルとか、踊れていないとか言われていて、でもそこが好きと行ってくれる人もいて、自信がない私に勇気をくれた。少し自分の成長をファンに気付かせてもらった。皆さんの人生の中で私がいたことを忘れないでほしい。これからはいい報告をたくさんして、皆さんを笑顔にすると誓います」と会場に集まったファンに感謝した。その後、阿部マリアさんから永尾さんへ手紙が読み上げられると、「阿部ちゃん、ありがとう」と永尾さんは涙で感謝。ステージでは、さらに、同期の島崎さんから
の手紙も読まれることになった。
島崎さんは、「大勢の前で読むタイプじゃないので、めっちゃ緊張していて吐き気が……。でも、ここにいるファンの皆さんのためじゃなく、まりやのために読みます」と笑わせつつ、「私たちだけダンスがとても下手で、毎日のように夜まで居残りさせられたよね。できない同士、教え合いっこしたね、つらかったね。帰り道、『いつ辞める? 辞めるときは一緒に辞めようね』という言葉が、『明日も一緒にレッスンしようね』という言葉と引き換えに毎晩つぶやきながら帰ったのを覚えています」と当時のエピソードを披露。
続けて、「それからチームが離ればなれになってから会う機会が減ったけど、今日までまりやは何も言わず、私だけがひとりぼっちにならないように、私だけが大人数の中で浮かないようにしてくれた。その優しさに気づき、私はまりやが卒業したらどうしたらいいのって、心細いよ」と感極まりながら語り、「でも最近のまりやは前より充実しているように見えて、強い意志が見えてかっこいいです。だから、私も強くなれるようにまだAKB48で頑張りたい。今までありがとう。これからもよろしく」と涙を流しながら手紙を読み上げた。
島崎さんの手紙に、永尾さんは、「すごい感動しました。『ぱるる辞めたら、私も辞めるからね。まりや辞めたら私も辞めるからね』って言っていたことを思い出した。でも、そういう約束したけど、ぱるるは辞めないでこれからもAKBとして頑張ってほしい」とエールを送ると、島崎さんは「頑張ります」といいつつ、「もう一生、(手紙は)読みませんよ」とはにかみながら語っていた。
この日は、「高城亜樹・永尾まりやさん卒業コンサート」と題された2人の合同コンサートで、それぞれ、同期や親しいメンバーが駆けつけて、2人の“ラストステージ”を盛り上げた。
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