タレントのビートたけしさんが24日、自身のアート作品の展覧会「アートたけし展」の内覧会に登場。映画に絵画と多才なたけしさんは、今後作りたい作品を聞かれると、「東京五輪の(開会式の)総合演出をしたい」と語り、「中国ではチャン・イーモウ、ロンドンではダニー・ボイル。東京は俺に決まってる」とアピールした。
あなたにオススメ
“あの頃”のジャンプ:実写ドラマ化も話題「ウイングマン」 1983年を振り返る
しかし、演出案はというと、「点火式には大塚家具の親子。途中で座頭市にトーチを持たせたら、いろんなところに火をつけちゃって……」と荒唐無稽(むけい)で、「この間、そういうことを安倍(晋三)首相の側近にいったら、即座に断られました」と苦笑い。「もしかして、(総合演出は)山田洋次になるんじゃないかって、いやな予感がしている」とオチをつけて笑わせた。
「アートたけし展」は、たけしさんが制作した版画や絵画、コラージュ作品などを中心に約100点の作品を初公開。音声ガイドでは、進行役を江口ともみさんが務め、阿川佐和子さんと大竹まことさんの3人で「アートたけし勝手に座談会」を展開する。山田五郎さんによるアートな視点でしっかり解説した「山田五郎のナットク美術ガイド」も同時収録されている。
自身の作品について、たけしさんは「どう見ても下手な絵なんだけど、コンテンポラリーアートとかいう名前をつけて、うまく見せようとか作戦を練っちゃってる気がしますけど」と自虐的に語り、「できたら中国人がだまされて400億くらいで買って行ってくれたら」とジョークを交えた。
一方で、「子供の絵の教育の足しにもならないですが、自由にやることが大切だと自分では思っていて。何もなくてもこうやって個展をやらせていただけるので、何でも思った通りにやったらいいんだって。そういうことを(自身の作品を通して)うまく説明できればありがたいと思っています」とまじめに話していた。
同展は、25日から3月7日まで松屋銀座8階イベントスクエアで開催される。