ROOTS66:吉井和哉、斉藤由貴、和義、スガ…1966年生まれのアーティストが武道館に集結

「ROOTS66」に出演した(左から)怒髪天の(右から)増子直純さん、田島貴男さん、トータス松本さん
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「ROOTS66」に出演した(左から)怒髪天の(右から)増子直純さん、田島貴男さん、トータス松本さん

 1966年の丙午(ひのえうま)生まれのアーティストによる音楽イベント「ROOTS66-Naughty 50-」が、3月27日に日本武道館(東京都千代田区)で開催された。同会場は、本イベントの出演者たちが生まれた66年にビートルズが来日公演を行った場所。そんな縁のある会場に、斉藤和義さん、スガシカオさん、斉藤由貴さん、THE YELLOW MONKEYの吉井和哉さん、トータス松本さんなど、今年50歳を迎える総勢25人が集結し、3時間を超える白熱のステージを繰り広げた。

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 イベントのオープニングは、昭和の時代に人気を博した音楽番組「夜のヒットスタジオ」の演出をモチーフにした「夜ヒット形式メドレー」で、生まれ月の順番にアーティストが登場。次に登場するアーティストの持ち歌の一節をリレー方式で歌って紹介していくというもので、斉藤和義さんが、渡辺美里さんの「サマータイムブルース」を、斉藤由貴さんが吉井さん(THE YELLOW MONKEY)の「LOVE LOVE SHOW」を歌うという貴重な場面もあった。

 続いて、2月6日生まれの筋肉少女帯の大槻ケンジさんが、「これから初老の山盛りで楽しんでもらうぜー!」と呼びかけて序盤を盛り上げ、その後も、ORIGINAL LOVEの田島貴男さんが「接吻」、渡辺美里さんが「My Revolution」を熱唱するなど、それぞれの代表曲で観客を魅了。「Progress」を演奏したスガさんは「濃口のラーメンの後にステーキを食べるような濃いステージ(笑い)。今日、僕は中間色で勝負しようかなと」と笑いを誘い、吉井さんは、ピアニストの塩谷哲さんが奏でるピアノの伴奏のみで「パール」をじっくりと聴かせた。また、「武道館で歌うのは初めて」という斉藤由貴さんは、自身のデビュー曲「卒業」を歌い、「『卒業』をフルスタンディングオベーションで聴いてもらったのは初めてです」と、驚きと感激の表情をのぞかせた。

 さらに、怒髪天の増子直純さん、田島さん、トータス松本さんの3人のセッションによる「銃爪(ひきがね)」(世良公則&ツイスト)、斉藤和義さん、渡辺さん、吉井さんによる「ロックンロール・ウィドウ」(原曲:山口百恵)など、66年生まれが思春期を過ごした70~80年代の名曲を交え、斉藤由貴さんは、増子さん、宮田和弥さん、田島さん、トータス松本さんで構成するコーラス隊とともに、竹内まりやさんが50歳になった時に作曲した「人生の扉」を披露した。

そして、12月28日生まれで出演者の中では「一番年下」というトータス松本さんが、“最後の出番”の役割を果たすと、全員をステージに呼び込み、沢田研二さんの名曲「勝手にしやがれ」をみんなで大合唱。“本家”にならい、頭に乗せたハットを投げるパフォーマンスで会場を沸かせ、続くアンコールでの西城秀樹さんのヒット曲「YOUNG MAN(Y. M. C. A. )」では、「Y」「M」「C」「A」の文字を表す手ぶりのジェスチャーに合わせて、観客も一緒になって踊り、場内が一体感に包まれた。

 音楽イベント「ROOTS66-Naughty 50-」は、3月25日の仙台サンプラザホール(仙台市宮城野区)からスタートし、武道館公演では7000人を動員。4月3日には大阪城ホール(大阪市中央区)でファイナル公演が開催された。(水白京/フリーライター)

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