ばってん少女隊:夢は「ヤフオクドーム!」 ももクロ、エビ中に続け!福岡発アイドルグループの素顔 

ばってん少女隊の(写真左から)星野蒼良さん、春乃きいなさん、上田理子さん、瀬田さくらさん、西垣有彩さん、希山愛さん
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ばってん少女隊の(写真左から)星野蒼良さん、春乃きいなさん、上田理子さん、瀬田さくらさん、西垣有彩さん、希山愛さん

 100年に1組の逸材として注目を集める福岡発のアイドルグループ「ばってん少女隊」が20日にシングル「おっしょい!」でメジャーデビューを果たした。福岡が地元なだけに「ヤフオクドームでのライブが夢!」と、口をそろえる6人。メジャーデビューの気持ちなどを聞いた。

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 ――メジャーデビューするお気持ちは?

 春乃きいなさん:想像よりも早かったし、歌もダンスもまだまだなのに、いいのかな、と。

 上田理子さん:関東に来る機会が増えて、それで少しずつ実感していった感じです。プレッシャーはもちろんありますけれど、期待に応えていくことが仕事かなって思うし。

 希山愛さん:たくさんのスタッフさんが関わってくれるようになっているので、そういうところからも、メジャーデビューするんだなってジワジワと感じました。

 瀬田さくらさん:私は話を聞いたとき、スケールが大きすぎて、まったくイメージが湧かなくて。でも考えてみると、今まで以上にたくさんの人が関わるようになるわけだし、全国の人たちにも私たちのことを知ってもらう機会が増えて。みんなの期待に応えられるように、自分たちがもっと頑張っていかないとなって。

 西垣有彩さん:急にメジャーデビューするっていわれたから、きっと何か他のことなんだろうなと思っていて。

 上田さん:何かのタイアップが決まったと思ったんだよね。

 西垣さん:そうそう。「何とかデビュー」とか「メジャー何とか」って言葉が、日本はいろいろと多いですから。それで、どういうことかちゃんと聞いたら、「ワオ!」でした(笑い)。

 星野蒼良(そら)さん:メジャーデビューと聞いて驚いたし、貴重な体験だと思いました。なので、これからの一つ一つのライブで、皆さんをもっと楽しませたいという意識が生まれました。

 ――蒼良さんは最年少ですが、しっかりしてますね。

 上田さん:蒼良は、一番のしっかり者なので! 確かにメジャーデビューだからと浮かれず気を引き締めて、まずは地元からという意識を持たないとなって思いますね。

 ――メジャーデビュー曲の「おっしょい!」は明るく元気なナンバー。タイトルの「おっしょい」は、お祭りのかけ声の「ワッショイ」みたいなニュアンスですか?

 上田さん:そうです。福岡のお祭りで、男の人たちがみこしを担いで走る「山笠」というのがあって。そのときの、スピードが出る前のまだゆっくり走ってるときのかけ声が「おっしょい」です。スピードが出始めると、かけ声が変わって「おいさ」になります。そういう意味では、まだスタート地点から走り始めたばかりの私たちにぴったりのタイトルだなって。

 ――すごく早口で歌ってますが、福岡弁で歌っているので、きっと歌いやすかったのでは?

 上田さん:テンポが速いので、最初にデモを聴いたときは全然聴き取れなくて。ちゃんと歌えるか心配でした。

 希山さん:私は早口言葉が得意ではないので、ぜったい歌えんと思ったんです。でも、歌ってるうちにだんだん楽しくなって、今は大好きな歌です!

 春乃さん:振り付けがお祭りっぽいので、踊るのが本当に楽しいんですよ。そういう部分でも、お祭りに遊びに行く感覚で、ライブに来てもらえたらうれしいですね。ジャンプするところがあるし、サビでは手を上げたりとか。

 上田さん:コールしやすいし、振り付けも一緒に踊りやすいし。ヘドバン(ヘッドバンキング)のところがあったり。手でバッテンをやったり。振り付けでも一緒に楽しめる曲ですね。

 ――春乃さんは長崎出身、西垣さんは山口出身とのことで。福岡弁とは、方言が少し違うんですよね。

 春乃さん:歌詞にもある、「さんのーがーはいっ!」というのは、「いっせーのーせ!」みたいな意味で。長崎では使わない言葉ですね。

 西垣さん:山口は、福岡とは海をはさんでるので、方言が結構違っていて。広島の方が近いから、広島弁に似ています。でも「さんのうが、はい」は、山口でも使いますけど……。福岡によく行くようになってから、ありさも福岡弁の「~けん」とか「~やけん」とか使うようになって。山口の学校の友達は使ってないから、何だか変に意識するようになってしまいました(笑い)。

 ――レコーディングで大変だったのは?

 瀬田さん:「ばってん」と何度も歌うところは、いろんなイントネーションがあって。けっこう細かくて大変でした。もっと高い音でとか、もっと低い音でとか。

 希山さん:でも「ばってん」って、方言としては有名だけど、実際に使ってる人は少ないんですよ。おじいちゃんとかおばあちゃんが使うくらいで。

 星野さん:これからは、むしろ積極的に使っていこうと思います!

 ――カップリングに収録の「知っとっちゃん」というのは?

 上田さん:「知ってるよ」みたいな意味です。青春っぽい歌詞で、日常的にありそうな歌だよね。まるで自分たちのことを歌っているみたいです。

 瀬田さん:振り付けが面白いんです。

 星野さん:あえてダサイみたいな。

 西垣さん:ありさは、曲の途中でエアドラムをしているので、そこも注目してほしいです。楽しいので、みんなで一緒にやりましょう!

 上田さん:ギターを弾くマネもあるしね。

 春乃さん:あと、アホな顔をするところもあって。アホな動きとか。そこは、新しいよね。

 瀬田さん:音楽は可愛いのに、変顔するっていう。

 ――一番変顔が変なのは?

 西垣さん:理子ちゃん(上田さん)!

 上田さん:そこまで変じゃないよ!

 星野さん:いやいや、結構変だよ。安定の変顔です!

 上田さん:それって、褒めてる(笑い)? でも、どうせやるなら思い切ってやったほうがいいじゃないですか。中途半端にやって笑いが起きないほうが悲しいので。

 ――聴きんしゃい盤のカップリングに収録の「さよならDESTINY」という曲は、歌詞は標準語で歌っていますね。

 上田さん:今まで方言で歌うのが当たり前だったから、すごく不思議な感じです。

 瀬田さん:でもこの曲なら、東京とか他の地方の方でも、最初から歌詞の意味を分かってもらえると思うし。こういうのがあるのはいいなと思います。

 春乃さん:「おっしょい!」みたいに勢いでいく歌ではないので、もっと表現力を付けたりとか、もっと伝わるように練習しないといけないですけどね。

 上田さん:私と(星野)蒼良ちゃんは、3月に卒業だったから、余計にくるものがあったよね。

 星野さん:卒業式で歌えたらよかったんだけど(笑い)。

 上田さん:卒業式のあとに聴いたら、ウルウルきてヤバかったです。私は高校に上がったので、中学のときの友達で離れ離れになる子もいて。聴くと、すごく思い出します。歌詞では海を越えて虹をかけるというフレーズがあるので、私たちも関門海峡を越えて、全国に虹の架け橋をかけていきたいです!

 ――話は変わって、皆さんの先輩には、ももいろクローバーZとか私立恵比寿中学がいますが、どんなところを尊敬していますか。

 上田さん:みなさんステージ裏とかではやさしくてずっと笑顔なんですけど、本番直前になるとスイッチが入るんです。それを見ると、本当にすごいなーって思います。

 希山さん:客席の盛り上げ方がすごくて。お客さんをどうやって楽しませるか、常に考えていて。見習うところがたくさんあります。

 春乃さん:ステージに立ってるときは、どこから見ても常に笑顔なんです。そういういいところをどんどんまねしていきたいです。

 上田さん:でも歌によって表情が変わって。そういう入り込み方とか表現力があるのも、カッコいいなって思いますね。

 ――では、みなさんの今後の目標は?

 上田さん:やっぱり福岡なので、ヤフオクドームでワンマンライブです! レッスン生のときにももクロさんのオープニングアクトで立たせていただいているのですが、あのときに見た景色が本当にすごくて。あの会場を自分たちのファンの人だけで埋めることができたら、本当にすごいんだろうなあって。

 星野さん:お客さん、スタッフさん、そこにいる全員に届けられるだけの力をつけられるように頑張ります!

 ――では最後に一言ずつお願いします。

 西垣さん:ばってん少女隊は、いつもわちゃわちゃして楽しくて。でも未熟なところもたくさんあって。まだまだこれからなんですけど、みんなで力を合わせて少しずつ成長していくので、よろしくお願いします!

 瀬田さん:ライブはたくさんの笑顔と元気をぶつけあって、お互いに元気を補給できる場所にしていきたいです。いつか福岡に来たときは、ぜひライブを見に来てください!

 春乃さん:いつも来てくださっている方はもちろん、各地で初めましての方とも一緒に盛り上がれたらうれしいし、また来たいなと思ってもらえるように頑張ります。まずは1回、お近くに行ったときには、(会場に)足を運んでもらえたらうれしいです。

 希山さん:来てよかったとか、嫌なことがフッ飛んだとか、すごく楽しかったと思ってもらえるように頑張ります。すてきな時間を一緒に過ごしましょう!

 星野さん:九州だけじゃなく、全国いろんなところに行けるように頑張ります。少しでも気になったら、ライブに遊びに来てくださいね!

 上田さん:福岡や九州でライブをやっていることが多いので、東北や北海道の方は、大変だと思いますけれど、私たちも九州を飛び出して各地に行けるように頑張ります。九州や福岡にもたくさん来ていただけるように、地元のいいところもどんどん発信していきたいです。

 ――じゃあ、福岡のおすすめのお土産は?

 希山さん:「博多通りもん」です。すごくオイシイです。

 西垣さん:まんじゅうっぽいんですけど、絶対にみんな好きな味です。

 瀬田さん:あとは「にわかせんぺい」。あのお面みたいなのがついてるやつです。堅めだけど、素朴な味でホッとしますよ!

 <プロフィル>

 メンバーは、希山愛さん(16)、上田理子さん(15)、春乃きいなさん(14)、瀬田さくらさん(14)、西垣有彩さん(13)、星野蒼良さん(12)。スターダストプロモーション福岡営業所で結成された「F‐girls」が前身で、2015年6月に結成。同年9月にインディーズでシングル「ばってん少女。」をリリース。16年4月20日にシングル「おっしょい!」でメジャーデビュー。3~4月にフリーイベントを開催。5月3日に「博多どんたく祭り」に出演のほか、6月18日に東京・渋谷で開催される「YATSUI FESTIVAL! 2016」、8月20日「2016まつり宮崎」に出演。

 (取材・文・撮影/榑林史章)

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