綾野剛:主演映画で「新しい表現」に挑戦 被災地思いサプライズで“撮影許可”も

主演映画「日本で一番悪い奴ら」の完成披露舞台あいさつに登場した綾野剛さん
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主演映画「日本で一番悪い奴ら」の完成披露舞台あいさつに登場した綾野剛さん

 俳優の綾野剛さんが25日、東京都内で行われた主演映画「日本で一番悪い奴ら」(白石和彌監督)の完成披露舞台あいさつに登場した。綾野さんは同作のオファーを受けた心境を聞かれ、「プロットを読んだら、『拳銃200丁、覚せい剤130キロ、大麻2トン、日本で一番悪い奴ら』。これは参加するしかないなとその場で思いました」と明かし、「これだけ長い年数の男を(役として)生きることってまずないですから、自分にとっては新しい表現の課題だなと思った」と告白。「全キャストの方々に共犯者になってもらって、この役を生きることができたと思います」と充実した表情で語った。

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 舞台あいさつには綾野さん、中村獅童さん、YOUNG DAISさん、植野行雄さん、ピエール瀧さん、白石監督が出席。イベント終盤では、綾野さんから観客へ「今、九州の方では大変なことになっております。私たちができることは何だろうと真剣に考え、現在進行形で私たちが今、何をしているのかということをきちんと発信していくことも一つの務めだと思っています」とメッセージも。さらに、「皆様には今から携帯で写真をとっていただき、拡散していただいて、我々が今ここに立っている姿を(被災地に)届けられたらと思います」と、通常は禁止されている自由な撮影を許可。サプライズ演出に観客からは悲鳴や大歓声があがった。

 映画は、稲葉圭昭さんによる手記「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」(講談社文庫)が原作。実際にあった警察の不祥事「稲葉事件」をテーマに、“黒い警部”と異名を残す北海道警の警部が逮捕されるまでの26年間を描くエンターテインメント作品。6月25日に公開。

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