第20回手塚治虫文化賞:「よつばと!」「鼻紙写楽」がマンガ大賞に

第20回手塚治虫文化賞のマンガ大賞に選ばれた「よつばと!」(左)と「鼻紙写楽」
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第20回手塚治虫文化賞のマンガ大賞に選ばれた「よつばと!」(左)と「鼻紙写楽」

 第20回手塚治虫文化賞(朝日新聞社主催)が27日、発表され、あずまきよひこさんの「よつばと!」(KADOKAWA)と一ノ関圭さんの「鼻紙写楽」(小学館)が、年間を通じて最も優れた作品に贈られるマンガ大賞に決まった。

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 「斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者」に贈られる新生賞は「町田くんの世界」(集英社)の安藤ゆきさんが選ばれ、短編賞は中崎タツヤさん「じみへん」(小学館)、特別賞は京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)が選ばれた。

 「よつばと!」は、自由奔放で好奇心旺盛な女の子・よつばの日常を描いた作品。2003年1月から「月刊コミック電撃大王」(KADOKAWA)で連載をスタートし、06年度の文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞にも選ばれた。「鼻紙写楽」は、「茶箱広重」「裸のお百」「らんぷの下」などの一ノ関さんの歌舞伎と浮世絵を題材にしたマンガ。03~09年に「ビッグコミック増刊」(小学館)で不定期連載された。

 手塚治虫文化賞は、手塚治虫氏の業績を記念して朝日新聞社が1997年に創設。昨年はほしよりこさんの「逢沢りく」(文藝春秋)がマンガ大賞に選ばれた。

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