ゴールデンカムイ:マンガ大賞効果で部数2倍以上 電子書籍も「3~4倍の売れ行き」

「ゴールデンカムイ」のコミックス1巻
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「ゴールデンカムイ」のコミックス1巻

 今年の「マンガ大賞」の大賞受賞作で、野田サトルさんのマンガ「ゴールデンカムイ」の部数が約2カ月で2倍以上の売れ行きとなっていることが明らかになった。大賞受賞前の3月には1~6巻で計100万部だったが、現在は1~7巻で220万部以上となった。また電子書籍も好調で、関係者は「まだ速報値だが、これまでの3~4倍の売れ行き」と話している。

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 マンガ大賞は、出版社が顕彰するマンガの賞とは異なり、マンガを発行する出版関係者が投票できない仕組みになっているのが特徴。大賞受賞作は部数を急増させる傾向にあり、出版社が最も欲しがる賞として知られている。過去にも「テルマエ・ロマエ」や「銀の匙(さじ) Silver Spoon」なども受賞後にミリオンセラーとなり、アニメ化、実写映画化された。

 「ゴールデンカムイ」は、「ヤングジャンプ」で連載中のマンガ。かつて日露戦争で活躍した「不死身の杉元」が、ある目的のために大金を求めて北海道へ足を踏み入れ、アイヌが隠した埋蔵金への手掛かりをつかみ、アイヌの少女らと共に冒険をするというストーリー。マンガ大賞の大賞受賞時には、黄金を求める冒険ストーリーに加え、アイヌの文化や歴史、食事の描写なども高く評価された。発行元の集英社によると、男性ファンに加え、新たに女性層からの注目を集めているという。

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