アニメ質問状:「文豪ストレイドッグス」 原作者全面協力 小野賢章も芥川の言葉遣いに苦労

「文豪ストレイドッグス」の一場面(C)2016 朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会
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「文豪ストレイドッグス」の一場面(C)2016 朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、朝霧カフカさん原作、春河35さん画のマンガが原作の「文豪ストレイドッグス」です。ボンズの鈴木麻里プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

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 --作品の概要と魅力は?

 中島敦、太宰治、芥川龍之介など誰もが知っている文豪たちのイメージをふくらませ、擬人化したキャラクターたちが、魔都・ヨコハマを舞台に探偵社とポートマフィアに分かれ、それぞれの持つ異能力で戦う、文豪擬人化超能力バトルアニメです。

 --アニメにするときに心がけたことは?

 原作ファンが多い作品なので、まずは原作ファンにアニメを見て、喜んでもらえることをとても大事に作りました。原作者の朝霧先生にもシナリオ打ち(打ち合わせ)に参加していただき、アニメのストーリー作りに関しては全面協力していただいて、原作のファンの方にも納得していただけるように心がけました。

 --個性的なキャラクターを魅力的に見せるために力を入れていることはありますか?

 原作マンガでもギャグシーンとシリアスシーンが絶妙なバランスで構成されていた作品なので、アニメではギャグもシリアスもできるだけふくらませて、盛ってキャラクターたちを動かすのを頑張っています。コロコロ変わるキャラクターの芝居をぜひ楽しんでいただきたいです。

 --作品を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったことは?

 芥川の言葉遣いをどうアニメに落とし込むのかには苦労しました。“僕”を“やつがれ”と言うキャラクターで、言葉遣いも文章調なので、耳で聞いて理解できるかシナリオ打ちでは頭を悩ませました。ご覧になった方々はお分かりと思いますが、特徴的な言い回しは残しつつ、できる限り聞きやすいせりふに、脚本家の榎戸(洋司)さんに収めていただきました。アフレコでは芥川役の小野(賢章)さんも大変そうでしたね(笑い)。

 --今後の見どころを教えてください。

 アニメならではのストーリー構成に挑戦していますし、終盤に向けてライバルとなる中島敦と芥川龍之介の対決も待ってますので楽しみにしていてください。

 --ファンへ一言お願いします。

 「皆さまが楽しめる娯楽作品を目指そう!」と五十嵐(卓哉)監督とスタッフ一同、制作を頑張っています。物語の序盤の楽しい雰囲気から、徐々にアンダーグラウンドの世界にも入っていくのでお楽しみに! あと、魅力的なキャラクターがまだまだ出てくるので、ぜひ好みのキャラクターを見つけてみてほしいです。

ボンズ プロデューサー 鈴木麻里

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