俳優の綾野剛さんが、6月下旬に米・ニューヨークで開催される映画祭「第15回ニューヨーク・アジア映画祭」で、活躍が期待される俳優に贈られる「ライジング・スター賞」を受賞することが18日、明らかになった。また、主演映画「日本で一番悪い奴ら(日悪)」(白石和彌監督)が、同映画祭のオープニング作品として上映されることも発表された。
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ニューヨーク・アジア映画祭は北米有数のアジア映画祭で、今回は6月22日(現地時間)から行われる。ライジング・スター賞は、日本ではこれまで、2011年(第10回)に山田孝之さん、12年(第11回)には長澤まさみさん、14年(第13回)には二階堂ふみさん、15年(第14回)には染谷将太さんが受賞している。また、ニューヨークの「リンカーン・センター」で行われるオープニング上映には白石監督、授賞式には綾野さんが参加する予定。
映画祭のディレクター、サミュエル・ジャミエールさんは、綾野さんの受賞の決め手は「『日本で一番悪い奴ら』で目の当たりにした綾野さんの妥協のない演技」だとして、「生々しいエネルギーをスクリーンに呼び戻してくれる作品と俳優を発見できたことに、わくわくする気持ちが止まりません」と話している。
「日本で一番悪い奴ら」は、稲葉圭昭さんによる手記「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」(講談社文庫)が原作。実際にあった警察の不祥事「稲葉事件」をテーマに、“黒い警部”と呼ばれた北海道警の警部・諸星要一が逮捕されるまでの26年間を描く。正義感を持ちながら、うだつの上がらない日々を過ごしていた道警の刑事・諸星(綾野さん)はある日、先輩刑事(ピエール瀧さん)から「裏社会に飛び込み、スパイを作れ」と助言され、ヤクザの幹部(中村獅童さん)らのスパイを率いつつ“ヤバすぎる”捜査を行うが……という内容。6月25日公開。
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