ボイメン水野勝&小林豊:恋敵になったら「お互いベスト尽くす」

映画「白鳥麗子でございます! THE MOVIE」に出演した水野勝さん(左)と小林豊さん
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映画「白鳥麗子でございます! THE MOVIE」に出演した水野勝さん(左)と小林豊さん

 女優の河北麻友子さんが主演する映画「白鳥麗子でございます! THE MOVIE」(久万真路監督)が11日に公開される。河北さん演じる麗子の恋人・秋本哲也を演じた東海エリア発の男性10人組ユニット「BOYS AND MEN」(ボイメン)の水野勝さんと、麗子の政略結婚の相手、桐生希一を演じた同グループの小林豊さんに今作や恋愛観について話を聞いた。

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 映画は、鈴木由美子さんのマンガが原作。お嬢様で高飛車ながら奥手で世間知らずの主人公・白鳥麗子が、子供の頃から思いを寄せる哲也に対し素直になれない……というラブコメディー。これまで鈴木保奈美さん、松雪泰子さんが麗子を演じており、今年1月から河北さんが主演する連続ドラマが放送された。

 ◇哲也役は「うれしくてドキドキ」

 映画は1月から放送された連続ドラマの1年後が舞台。哲也と楽しい同居生活を送る麗子は、哲也の家族と会うことになり、大はしゃぎするが、麗子の実家が関わるリゾート開発が、哲也の父親をはじめとする漁師たちから反対されていて……という展開だ。

 ドラマ版に引き続き、映画でも哲也を演じた水野さんは「萩原聖人さんもやられていた役で、とても光栄でした。責任は感じましたが、プレッシャーよりも、うれしくてドキドキの方が大きかったです」と明かし、「(撮影は)マンガだと成立することが、実写だと成立しないこともあって……。そういう難しさもありましたけど、楽しかったですね」と振り返る。

 こだわって演じたのは、哲也とその家族が一緒に過ごすシーン。「お父さんと同じ座り方をしていたり、お母さんに『何やってるんだよ!』と言うときの気持ちを、お父さんと合わせたり……。何気ないシーンほど細かく演じました」と家族ならではの空気を出すために工夫を重ねた。

 ◇桐生役は“ギャップ萌え”に期待

 一方、「ゆーちゃむ」の愛称と“女子力”の高いキャラで知られる小林さんが演じたのは、普段のキャラクターとは真逆とも言える冷徹な御曹司の桐生。麗子に政略結婚を持ちかけ「結婚もビジネスの一つ」と考える役どころだ。

 小林さんは「人間味がないほうがいい」と歩き方や、かけているメガネを上げるときの仕草を「感情のないロボットのように」と意識した。そのギャップに、主演の河北さんから、初めて一緒に演技をした後に「あなた誰なのー!」という言葉で驚かれたほど。

 そのギャップに“萌える”ファンも多いはず。小林さんは「『桐生様』っていううちわで、(舞台あいさつやライブに)来てくれるかも」とちゃめっ気たっぷりに期待する。

 ◇恋敵になったら「お互いベスト尽くす」 現実的な愛より真実の愛を

 劇中で、麗子を“取り合う”ことになる2人。現実に恋のライバルになったらと聞くと、小林さんは「相手に『好き』って伝える。でも勝(水野さん)に『俺、あの人が好きだから……』とは言わないですね」といい、水野さんも「お互いベストを尽くすでしょうね」と話す。そして「選ぶのは女性ですから」という水野さんに、小林さんも「そうそう!」と同意する。

 「麗子が、現実的な愛を取るのか、真実の愛を取るのか見てほしい」と語る水野さん。自身が選ぶなら「真実の愛ですよ」ときっぱり。「(結婚することで)お金とかに、支障がでるなら、俺がなんとかするし、あなたのために頑張りますって思います。誠実に向き合ってくれる人だったら、こちらも全力で向き合いたいですよね」と哲也さながらの男気を見せる。

 小林さんも迷うことなく「(自身が選ぶなら)真実の愛ですね。お金なんて作ればいいし、人にとやかく言われようが、決めるのは自分」と語り、「人に決められることが嫌いだから(桐生のような)政略結婚は絶対、無理!」と笑い飛ばしていた。

 <プロフィル>

 みずの・まさる。1990年11月22日生まれ。愛知県出身。2010年に結成された「BOYS AND MEN」のリーダー。東海エリアを中心にドラマ、映画、情報番組など多岐にわたって出演している。今年は山田悠介さん原作の主演映画「復讐したい」(室賀厚監督)が公開された。

 こばやし・ゆたか。1989年3月19日生まれ。滋賀県出身。「BOYS AND MEN」のメンバー。2013年に特撮ドラマ「仮面ライダー鎧武/ガイム」(テレビ朝日系)に出演し、注目される。今年公開の映画では「復讐したい」、「燐寸少女 マッチショウジョ」(内田浩監督)、「海すずめ」(大森研一監督)にも出演している。

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