元「FUNKY MONKEY BABYS」のメンバーでミュージシャンのファンキー加藤さんが主演した映画「サブイボマスク」(門馬直人監督)が11日に公開される。映画は、閑散としてしまった商店街の活気を取り戻すべく、覆面レスラーだった父親の形見の覆面をかぶり、シンガーとして歌っていくことを決意した青年の奮闘を描くコメディー作。加藤さんが主人公・春雄役で初主演をしているほか、主題歌「ブラザー」を書き下ろしている。マイクを片手に人々に歌うことで訴えかける主人公を、加藤さんがその歌唱力を生かした熱演ぶりは注目だ。共演には小池徹平さん、平愛梨さん、温水洋一さん、いとうあさこさんらが顔をそろえる。
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近隣の巨大ショッピングモールに客を奪われ、今やゴーストタウン化した地方都市・道半町(みちなかばまち)。消滅可能性都市に認定された田舎町の商店街で生まれ育った春雄(加藤さん)は、さびれていく一方の地元に活気やにぎわいを取り戻すために奮闘するも、盛り上がってくれるのは幼なじみの権助(小池さん)だけで、元カノの出戻りシングルマザーの雪(平さん)にはあきれられていた。ある日、覆面レスラーだった父の形見のマスクをかぶり、ミカン箱の上でマメカラ片手に自作の応援歌をひたすら歌う“一人ライブ”を始め……というストーリー。
高齢化や過疎化といったネガティブなイメージを抱いてしまいがちな地方のシャッター商店街が今作の舞台だが、映画を見ていると、およそ人ごととは思えなくなってくる。元気がないという点で考えると、シャッター街ではなくても、何事も徒労感やあきらめのような負の感情に支配されてしまえば、それこそ活気が失われてしまう。そんなリアリティーあふれる題材に、今どきといわずともあまり関わりたくないような熱血過ぎる男が立ち向かう物語が展開するのだが、序盤こそイタさを感じるものの、次第に街や登場人物たちを応援したくなっていく。そして主人公が自作の歌で訴えかけるという手段をとるのだが、さすが歌手の加藤さんが演じているだけに歌の説得力は申し分ない。アニメーションを多用した演出もエッジが利いていて、笑いながらも心がほっこりする作品だ。11日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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