浪川大輔:リメーク版「ルーツ」吹き替えしみじみ 「行き当たりばったりの人生だったな」

海外ドラマ「ROOTS/ルーツ(2016)」の会見に登場した浪川大輔さん(左)、内田直哉さん
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海外ドラマ「ROOTS/ルーツ(2016)」の会見に登場した浪川大輔さん(左)、内田直哉さん

 人気声優の浪川大輔さん、内田直哉さんが26日、東京都内で行われたCS放送ヒストリーチャンネルで日本初放送の海外ドラマ「ROOTS/ルーツ(2016)」の会見に登場。「ルーツ」という言葉を一般的に浸透させるなど、社会現象となった海外ドラマのリメーク版を吹き替えた浪川さんは「行き当たりばったりの人生だったな。というと、死ぬ前みたいですけれど」と笑いながらも、「紹介でこの(声優)業界に入って、何も分からずやってきて、30年以上続けてますけれど、続けた先に見えるもの。その場その場を必死にやって、続けていくことが、この瞬間もルーツになっていくのかな」と、自身のルーツを語った。

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 同ドラマは、作家アレックス・ヘイリーが自らの家系をつづり、ピュリツァー賞を受賞した自伝的小説をドラマ化して、1977年にアメリカABCで放送された「ROOTS/ルーツ(1977)」を、40周年を迎える今年リメークしたもの。クンタ・キンテから始まる一族の黒人奴隷の物語を描いており、日本でも高視聴率を記録した。

 リメーク作の日本語吹き替えは、主人公のクンタ・キンテを声優の櫻井孝宏さん、オリジナル版のクンタ・キンテを演じた池田秀一さんが、その父親オモロ・キンテ役を担当。浪川さんは、クンタ・キンテの孫にあたる奴隷の黒人、チキン・ジョージ役、内田さんは、その実の父親であり、主人でもある白人のトム・リー役で、愛憎半ばする感情をお互い抱くことになる複雑な親子関係を演じている。

 浪川さんは「せりふ量がものすごく多かったです。200ページを1日で取り切るのはほとんどない。120分間の量ではなかった。めくってもめくってもある。終わらないと思いました」と苦労を明かし、「とにもかくにも、ものすごく体力のいる作品でした。葛藤とか、とにかく追い込まれることが多くて、こういう屈強な役をやることもなかったです」と感想を語った。

 内田さんは「人を追い込む役は得意です!」と笑ったが、「今回は、白人と黒人という奴隷制度の中で(自分の役は)自分の子どもが黒人で奴隷。いろんな葛藤が随所にありました」と難しい役どころを説明し、「17歳くらいから死ぬまで(演じた)。特殊メークは妖怪みたい、100歳くらい? 楽しいというより大変でした」と振り返った。

 同ドラマは各話2時間全4話、ヒストリーチャンネルで8月22日深夜11時から4夜連続放送。

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