コミケ:今さら聞けない基本を解説 何のイベント!?

昨冬開催された「コミックマーケット89」の2日目の様子
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昨冬開催された「コミックマーケット89」の2日目の様子

 日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)90」が12~14日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される。毎回、3日間で50万人以上が来場する大人気イベントで、ネットを中心に話題になるが、何が行われているのか、何で盛り上がっているのか……などが分からないという声もある。今さら聞けないコミケの基本を解説する。

ウナギノボリ

 Q:何のイベントなの?

 A:同人誌販売が中心ですが、コスプレなどいろいろあります。

 コミケは、1975年に始まったマンガや小説、ゲーム、音楽などの同人誌の即売会で、現在は夏と冬の年2回開催されています。同人誌即売会ということで、当たり前ですが同人誌の販売が中心のイベントになります。同人誌は、アニメやマンガ関連が主流ではありますが、食べ物やミリタリー、鉄道、旅行、電子工作、音楽などさまざまなジャンルにおよびます。コスプレの写真集も人気だったりします。近年のコミケは3日間の開催で、日によって販売している同人誌のジャンルが異なるので、事前に調べておくとよいでしょう。

 ほかにも、コスプレエリアではコスプレーヤーが自慢の衣装を披露していますし、企業ブースでは出版社などが限定グッズを販売しています。企業ブースでは近年、NHKやホンダなど一見、コミケとは関係なさそうな企業、団体も出展しています。50万人以上が来場するイベントということもあって、PRの場として注目しているようです。

 ちなみに、列の待機中に聞くことができる“コミケスタッフの名言”も名物の一つです。アニメやマンガに関連した名言が飛び出し、ネットで話題になることもあります。人の熱気で雲ができる、会場のATM(現金自動受払機)が空になった、3日間で鳥取県の人口を超える人が集まることもある……などなどさまざまな伝説もあります。楽しみ方はいろいろです。

 Q:入場料はいくら?

 A:無料です。

 意外かもしれませんが、無料なんです。無料ではありますが、事前に一部書店などで販売されている公式カタログ(2500円)を購入しておくと便利です。会場が広くて、どこで何を売っているのか迷ってしまうので、来場前にカタログを熟読しておくといいかもしれません。カタログを元に独自のルートマップを作って、各ブースを回っている人も多いようです。効率よく買い物をするための作戦を考えるのも楽しいかもしれません。

 Q:何を持っていけばいいの?

 A:まずはお金 暑さ対策も忘れずに!

 同人誌などを購入するためのお金は当然、用意しなければいけません。なるべくお釣りが出ないようにするのがマナーとも言われています。同人誌の価格はまちまちですが、1万円札や5000円札は極力使わないようにしている人が多いようです。小銭を専用のケースに入れたり、工夫をしている人も見かけます。

 夏のコミケはとにかく暑い! 気温が高いだけでなく、人の熱気もすごい!! 倒れて、スタッフに運ばれていく人を目にすることも……。暑さ対策が不可欠です。脱水症状を予防するために飲み物は必要ですし、タオル、帽子、冷却ジェルシートなども便利です。汗まみれになるので、着替えも用意しておいてもいいかもしれません。ちなみに、冬のコミケの場合、とにかく寒い……。防寒グッズが必要になります。とにかく過酷なイベントなので、体調管理に気をつけましょう。

 Q:最寄り駅は?

 A:国際展示場駅、国際展示場正門駅ですが……別ルートも

 会場の東京ビッグサイトの公式サイトを見ると、国際展示場駅(りんかい線)から徒歩約7分、国際展示場正門駅(ゆりかもめ)徒歩約3分となっています。とにかく人が多いので、混雑を避けて有明駅(りんかい線)から会場に向かう人もいます。また、付近には水上バスの乗り場もあります。混雑具合は、当日になってみないと分かりませんが、いろいろな可能性を考えておくといいかもしれません。

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