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みみめめMIMI:アニメ「甘々と稲妻」OPテーマ誕生秘話語る 「ナカイの窓」出演が話題の声優のユニット

アニメ 芸能
アニメ「甘々と稲妻」のオープニングテーマ「晴レ晴レファンファーレ」をリリースしたみみめめMIMIのタカオユキさん

 バラエティー番組「ナカイの窓」(日本テレビ系)に出演して反響があった声優のタカオユキさんがボーカルを務めるユニット、みみめめMIMI。17日にリリースしたアニメ「甘々と稲妻」のオープニングテーマ「晴レ晴レファンファーレ」が話題だが、同曲について制作エピソードなどをタカオさんに聞いた。

 ――まず、7月27日に放送された「ナカイの窓」に出演して、反響が大きかったそうですね。

 もう本当に緊張しました。山里さん(南海キャンディーズ)をかたどったお弁当を作って行ったのですが、それが“キモ弁”と呼ばれ、キモ弁がホットワードに上がってしまって……。でも、お料理はちゃんとできるんですよ! 今、一人暮らしで自炊もしていますし。それにお弁当作りが本当に趣味で、「O.B.E.N.T.O」(シングル「晴レ晴レファンファーレ」ライブ会場限定盤に収録)という曲を作ってしまったほどなんです。ネギを刻んでる音や電子レンジのチンという音とかをサンプリングして作っていて。ぜひ聴いてほしいです!

 ――今回のシングル「晴レ晴レファンファーレ」は、アニメ「甘々と稲妻」のオープニングテーマで、「甘々と稲妻」には料理がいっぱい出てきます。そういう意味では、ぴったりのタイアップでしたね。

 はい! 「甘々と稲妻」は、妻を亡くしたお父さんが、苦手な料理を娘のつむぎちゃんのために頑張るというお話なんですけど、歌詞には「最幸のレシピ」とか「冒険を泡立てて」など、料理に関連したワードをたくさん入れさせていただきました。普段から本当に料理が好きなので、こういう曲ができて幸せです!

 ――歌詞にはどんなメッセージを込めたのですか。

 歌詞を書くにあたって、数カ月間、「幸せって何だろう?」とひたすら考えました。一つの幸せをかなえたらまた次の幸せが欲しくなって、そういうのは幸せと呼んでいいのかな?とか、考えれば考えるほど難しくて。でも実は案外今目の前にあるようなこと……たとえば「甘々と稲妻」のように、ご飯を誰かと一緒に食べておいしいと感じるとか、そんな当たり前のことが、本当の意味での幸せなのかも、と思って。それで、今、身近にある幸せに気づくための冒険を、あと押しできるような曲になればと思いました。

 ――ちなみに最近そういう小さな幸せを感じたことは?

 東京で一人暮らしなのですが、大阪の方にキャンペーンで行ったとき、久しぶりに両親とご飯を食べることができました。カンペキに「甘々と稲妻」から感化されまくった発言ですけれど、それがすごく幸せでしたね。ちょうど父の日だったので、プレゼントを渡したんですけれど。大人になって自分で稼いだお金でプレゼントを買って、それを感謝の気持ちとともに渡すことができる。これは、すごく幸せなことだなって。

 ――何をプレゼントされたのですか。

 実家でミニチュアダックスフントを飼ってるので、ミニチュアダックス柄のネクタイをプレゼントしました。父は変わった柄のネクタイが好きで、クジラ柄とか持ってて。すごく喜んでくれましたけど、タンスにしまって、なかなか使ってくれないんです。

 ――もったいなくて使えないんじゃないですか。

 ああ、そうなんですかね。私としては、使ってもらったほうがうれしいんですけどね。実は今回、「甘々と稲妻」が父と娘の話ということで、父の日とは別のときに、電話で父にリサーチしたんですよ。私が生まれたときどんなふうに育ってほしいと思ったかって。父の性格から、きっと「真面目に育ってほしい」とか「優しい子に育ってほしい」とか、そう答えると思っていたんです。そうしたら「平凡に育ってほしいと思った」と。そんな普通のことでいいの?と、ちょっと肩すかしを食らったのですが、それと同時に父の深い愛情を感じました。平凡な幸せに気づけることが、一番幸せなんだな、と。歌詞に出てくる「幸福を開くパスワードは、案外隣り合わせの平凡かも」というフレーズは、父の言葉の影響ですね。ちなみにうちの父も「甘々と稲妻」の大ファンで、アニメはもちろんコミックも全巻読んでいます!

 ――すごくウキウキする楽曲で、サウンド的には昔のアメリカンポップスのテイストですね。

 ちょっとレトロな雰囲気です。大人の方もつむぎちゃんの年ごろの子も、みんなが楽しく歌える、普遍性を持ったものがいいなと思ったので。アレンジャーさんのアイデアで、こういうアレンジをしてくださいました。それを聴いて私も、レコーディング当日に「シュビドゥバシュビドゥバ」というコーラスを入れることを思いついたり。「晴レ晴レファンファーレ」とタイトルが付いたことで、最後にファンファーレの音が足されたりとか。アレンジの面では、いろいろな化学反応が起きました。

 ――そのタイトルの「晴レ晴レ」というのは、どういう気持ちで付けたのですか。

 晴れと晴れの間には、雨の日も曇りの日もあって。晴れの日も雨の日も、全部が素晴らしいよね、という意味を込めています。そもそも幼稚園児のつむぎちゃんと同じくらいの小さい子も一緒に歌えて、一緒にスキップして楽しめるようなイメージで作った曲です。タイトルにもある「ファンファーレ」は、私の中では始まりのイメージ。この曲が皆さんの1日の始まりだったり、皆さんの物語とともにあるような、行進曲のような音楽になってくれたらうれしいです!

 ――またカップリング曲には、ピアノがメインのバラード「1メートル」を収録。こちらはすごく切ない曲ですね。

 これは片思いがテーマ。恋愛に限らず家族や友だち、仕事や夢、すべてのどこかに必ず片思いが存在していて、もしもこの世のすべてが両思いで満たされたら、世界が止まってしまうんじゃないかと思うんですね。片思いがあるから、自分を変えようとか努力しようとか、相手に何かしてあげたいとか、そういう気持ちが生まれると思います。片思いは切なくて寂しくてよくないことのように思われるかもしれませんが、実はいろいろなきっかけを生んでくれる案外いいものじゃないかって。この曲を聴いて、片思いの相手の顔や片思いのものやことが浮かぶ人がいたら、それをすごく大切にしてほしいです。

 ――1メートルというのは?

 1メートルは、相手との距離です。自分が手を伸ばしただけでは届かないけど、相手も一緒に手を伸ばしてくれたら届くという、切ない距離感ですね。これが30センチだったら容易に届いてしまって、片思いにならないし。1メートルくらいが、ぎりぎり届きそうで届かないっていう。

 ――今、片思いしている相手は?

 ライブのステージに立つときは、常にみんなと両思いになりたいと思っていて、その気持ちが私を動かしてくれます。イベントだと私を知らない人、初めて見る人もいっぱいいて、最初は私からの片思いで、どう歌ったら両思いになれるんだろう?と一生懸命考えるし。また、曲がうまく作れないようなときは、曲に片思いしてると思うし……。日常の中で、片思いはたくさんありますね。

 ――さらに初回盤に付属のDVDには「ミッディ」と「サヨナラ嘘ツキ」のピアノ弾き語りライブを収録しています。

 ライブで弾き語りをやってますが、映像収録でやったのは初めてだし、スタインウェイ(・アンド・サンズ、Steinway & Sons=米国のピアノ製造会社)のグランドピアノを弾くというだけでもドキドキで、すごく緊張しました。映像と音源を同時収録だったので、1音でも間違えたら最初からやり直しという、ものすごい緊迫感の中で収録しました。普通、CDの音源はすごくいい状態に整えたものを収録しますが、ライブ音源というある意味で粗削りなままのものを聴いてもらえるのは、すごくぜいたくなことだと思っています。きっとライブを見に来ているような感覚で、新鮮に聴いてもらえると思いますね。8月いっぱいは各地でリリースイベントをやっていますし、この夏はイベントにもたくさん出演させていただいています。この音源を聴いて気になった方は、ぜひライブに遊びにいらしてください!

 <プロフィル>

 声優としても活動するシンガー・ソングライターのタカオユキさんと、イラストレーターのちゃもーいさんからなる、目と耳を刺激する視聴覚ユニット。2013年にアニメ「君のいる町」のオープニングテーマ「センチメンタルラブ」でデビュー。以降「山田くんと7人の魔女」のエンディングテーマ「CANDY MAGIC」など多くのアニメテーマソングを手掛けている。現在、東京都内を中心に「晴レ晴レファンファーレ」リリース記念イベント開催中。また、8月25日に神奈川・音霊 OTODAMA SEA STUDIOで開催の「OTODAMA SEA STUDIO~海辺から2016~」、8月31日に大阪・americamura FANJ twiceで開催の「MUSIC FACTORY Vol.1」、9月13日に東京・恵比寿LIQUID ROOMで開催の「アイキャラ Fes vol.1」などイベントに出演。12月3日には東京・赤坂BLITZで、みみめめMIMI ワンマンライブ「きみのヒロイン」を行う。

 (取材・文・撮影/榑林史章)

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