永野芽郁:「キング・オブ・エジプト」で吹き替え初挑戦 ヒロイン女優と作品の魅力語る

「キング・オブ・エジプト」でヒロインのザヤ役を務めるコートニー・イートンさん(左)と日本語吹き替え版で同役を務める永野芽郁さん
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「キング・オブ・エジプト」でヒロインのザヤ役を務めるコートニー・イートンさん(左)と日本語吹き替え版で同役を務める永野芽郁さん

 古代エジプトを舞台にした冒険ファンタジー大作「キング・オブ・エジプト」(アレックス・プロヤス監督)が9日、公開された。最先端のCG技術を駆使した迫力のアクションが繰り広げられる作品で、コートニー・イートンさんが主人公の盗賊・ベックの恋人のザヤを演じ、永野芽郁さんが日本語吹き替え版でザヤの声を演じている。イートンさんと永野さんに、作品の魅力やお互いの印象などを聞いた。

ウナギノボリ

 --役が決まった時の心境を教えてください

 イートンさん:ロンドンにいたときに、エージェンシーの方から(オファーの)メールをもらって。すごくびっくりしました。というのも、前日にオーディションテープを送ったばかりだったので。すごくラッキーだなと思いました。

 永野さん:声優の仕事が初めてで、あまり自分の声が好きではなかったので、声だけでお芝居するのは不安だったんですけど……。やれるならやってみようという前向きな気持ちにはなりました。(演じてみて)本当に、想像以上にむつかしくて。普段お芝居しているとき、表情だったり、動きだったり、いろんなことに頼っているんだなと改めて痛感させられました。

 --イートンさんは前作は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」で“捕らわれの美女”を演じました。今作は前作とだいぶ印象が違う作品ですが、演じてみてむつかしさはありましたか

 イートンさん:「マッドマックス」も「キング・オブ・エジプト」も両方ともアクション映画ですが、似ているけれど、もちろん違うところもあります。一番の違いは、今回は、ずっとブルースクリーンの前で演じていたことですね。(やってみて)もっと大変かなと思いましたけど、楽しかった部分もあって。大変だったのは、モンスターと戦うシーン。撮っているときは棒の先にテニスボールが付いていて「それがモンスターだ」と言われて(笑い)。ちょっと大変でしたけど、面白いチャレンジでした。

 --好きなシーンや作品の魅力は?

 イートンさん:お気に入りのシーンを一つ選ぶのは難しいですね。全部楽しくて、エキサイティングでした。一大冒険ファンタジーで、エキサイトなところもあるし、愛情も描かれているし、人間関係のドラマもある。そういう部分が楽しめると思います。

 永野さん:好きなシーンはいっぱいあるんですけど、一つは(ニコライ・コスター=ワルドーさん演じる天空の神の)ホルスとベックが走って逃げているシーンですね。むつかしかったシーンは、たとえば作中に登場する宝物殿について説明するシーンなど、何かを説明するせりふ。自然に説明しているつもりでも、せりふにしか聞こえなくて。それは何度も録り直しました。

 --お互いの印象を教えてください

 イートンさん:(永野さんを見て)可愛くて、きれいで、美しいですね。あと、今までの受け答えを聞いていて、とても賢いと思いました。

 永野さん:賢いと言われることは、なかなかないので、うれしいですね(笑い)。イートンさんは、本当にきれいで、いい香りがするんですよ。それと、お洋服がすごくおしゃれ。(イートンさんを見て)この格好は、いつか着こなせるようになりたい。かっこいいです。

 --2人はベックの恋人のザヤを演じましたが、彼女と共通する部分はありますか?

 イートンさん:共通点はいろいろあると思います。決断したら揺るがないところとか。ザヤはおとなしい女性で、私もときにはシャイになったりする。それから、自分が信じているものに対しては立ち上がって戦うところも似ていると思います。

 永野さん:ザヤのすてきなところはいっぱいあって。たとえばベックとは恋人関係でありながらお母さんみたいな優しさもみせます。引っ張っていく力があるのも、すごいと思いました。ただ、やることはやると決めたときに(本当に)実行する性格は、自分にちょっと似ているかなと思います。好きな人ができたら一途になるところも似ていると思います。

 イートンさん:私も恋人に対して、そんな感じです(笑い)。

 映画「キング・オブ・エジプト」は9日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。

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