阪急阪神ホールディングス:角和夫社長 村上ファンドとの攻防秘話 MBS「ザ・リーダー」

阪急阪神ホールディングスの角和夫社長(右)と高井美紀アナ
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阪急阪神ホールディングスの角和夫社長(右)と高井美紀アナ

 阪急阪神ホールディングスの角和夫社長が11日午前5時放送のドキュメンタリー番組「ザ・リーダー」(MBS、関西ローカル)に出演。“モノいう株主”村上ファンドとの攻防を経て、戦後初となる大手私鉄同士の統合を成し遂げた秘話を語る。

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 番組は、誰もが知っている大企業の社長、ちょっとユニークな中小企業のオヤジたち、次々とヒット商品を生み出す企業の経営者ら経済界を引っ張るリーダーを、MBSの高井美紀アナウンサーがインタビューし、その人物像を探るというもの。

角社長は1949年生まれの67歳。運転手をはじめ駅業務など長く鉄道の現場を歩み、2003年に阪急電鉄の社長に就任。バブルの処理を終えた06年には、村上ファンドが筆頭株主となっていた阪神電鉄株のTOB(株式の公開買い付け)に踏み切り、戦後初の大手私鉄の経営統合を成し遂げた。さらに阪急梅田ビルの建て替えなど梅田駅周辺の再開発を進め、阪神大震災で壊滅的な被害を受けてから21年、仮設だった神戸・三宮の駅ビル再建の道筋をつけた。

 村上ファンドとの攻防を振り返った角社長は「阪神にとってはホワイトナイト的な要素があったかもしれないが、ラッキーだったのは既に阪急は持株会社で、経営統合して阪急電鉄・阪神電鉄が兄弟会社として阪急阪神ホールディングスの下になる。ブランドも維持でき、株主も絶対にプラスという自信があった」と明かす。しかし、「なんで村上ファンドを儲けさすのか」といった反対の声も多く、「決断は当然にすべきことだったんだけれど、あの時は、なかなか分かっていただけなかった」と当時の苦悩も漏らした。

 番組では、学生時代にバンド活動をしていた角社長が、宝塚歌劇団の春野寿美礼さんのさよならショーのために作詞作曲したという歌も披露。さらに梅田、三宮の再開発でまちづくりにも貢献する角社長のリーダー論も語る。

 放送は11日午前5時~5時半、次回は10月9日、「タマノイ酢」の播野勤社長が出演予定。

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