こち亀:最終話掲載の週刊少年ジャンプが完売状態に 増刷予定なし

週刊少年ジャンプ42号(左)と、秋本治さんの人気マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のコミックス最終200巻
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週刊少年ジャンプ42号(左)と、秋本治さんの人気マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のコミックス最終200巻

 40年の連載が終了した秋本治さんのマンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)」の最終話が掲載された「週刊少年ジャンプ」42号(17日発売)が実質的に完売状態にあることが明らかになった。東京都内の人気書店も「(発売翌日の)日曜日には探す人がいる状態。現段階で手に入れるのは難しいと思います」としており、発行元の集英社も「ほぼ完売です」と認めた。42号の最終話は、同日発売されたこち亀200巻の最終話とは別のオチで締めくくられているが、同社によると増刷の予定はないという。

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 「週刊少年ジャンプ」42号は、「こち亀」にフォーカスされた特集が組まれており、表紙は「ONE PIECE」の尾田栄一郎さんや「ハイキュー!!」の古舘春一さんが描いた主人公・両さんが登場。マンガ本編も最終話だけでなく、第1話がカラーページで掲載されている。さらに連載陣が秋本さんや「こち亀」にメッセージを送っているほか、両さんのトレードマークであるマユゲが連載マンガや記事などに計40個描かれており、マユゲ探しが楽しめる。

 日本雑誌協会によると、週刊少年ジャンプの発行部数は約217万部(2016年4~6月)。印刷時や配送時のロスなどの関係で、いわゆる100%の「完売」は物理的に難しいため、実売が商品が手に入りづらくなる9割前後に達すると「完売」とみなすことが多いという。ジャンプと同じに17日に発売した「こち亀」のコミックス200巻も、わずか4日で増刷が決まり、9月末までに増刷分が店頭に並ぶ予定だ。

 「こち亀」は、東京の下町を舞台に、並外れた体力を持ち、人情味あふれる警察官・両津勘吉が巻き起こす騒動を描いたギャグマンガ。1976年から「週刊少年ジャンプ」(集英社)で40年にわたり連載され、コミックスの累計発行部数は約1億5000万部を誇る。

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