劇団四季の新劇場「名古屋四季劇場」(名古屋市中村区)のこけら落とし公演が16日、行われた。ミュージカル「リトルマーメイド」が上演され、舞台全体を海底に見立て、人魚が宙を“泳ぐ”姿や、立体的に作られた色とりどりの海の生物の舞、「パート・オブ・ユア・ワールド」「アンダー・ザ・シー」などの人気曲で観客を魅了。初日に駆けつけたファンは「開演です」のアナウンスに大きな拍手でオープンを祝い、終演後にはスタンディングオベーションで出演者らをたたえた。
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ミュージカル「リトルマーメイド」は、人魚姫が人間の王子に恋をする……というアンデルセン物語の「人魚姫」を基に1989年に制作されヒットしたディズニーの長編アニメーションを再現し、2008年にブロードウェーで初演された。日本公演は、劇団四季とディズニーとの提携4作目で、2013年に東京で開幕して以来、大ヒットを続けている人気作。
この日は、主人公の人魚姫アリエルを名古屋市出身の松元恵美さんが演じた。松元さんは「名古屋は出身地であり、初舞台を踏んだ土地なので、特別な思いがあります。この記念すべき名古屋四季劇場こけら落とし公演『リトルマーメイド』で地元に戻ってくることができて、とても幸せです」とコメントしている。
「名古屋四季劇場」の客席は2階構造。席数は作品により異なるが、最大1200席。1999~2016年夏に営業した新名古屋ミュージカル劇場より、席数を増やしつつ、舞台と客席の距離を最大限近づけ、舞台の迫力を間近で楽しめる造りとなった。同劇場での「リトルマーメイド」の公演は現在、17年6月30日までのチケットが発売されている。